Javaに新たな問題が見つかる、多数のブラウザに影響の恐れ

IPAとJPCERT/CCは、Java Deployment Toolkitに見つかった新たな問題について情報を公開した。

» 2010年04月13日 18時44分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)とJPCERT コーディネーションセンターは4月13日、Oracle Sun Java Deployment Toolkitにセキュリティ上の新たな問題が見つかったと発表した。

 この問題は、launch()メソッドの引数の検証処理に起因するもので、launch()メソッドからJava Web Startユーティリティ(javaws.exe)に任意の引数を渡すことができてしまうという。攻撃者が悪用した場合、ユーザーが細工されたHTMLを閲覧してしまうことで、リモートから任意のJARファイルを実行されてしまう危険がある。

 Java Deployment Toolkitは、Java SE 6 update 10以降をインストールした際に同時にインストールされる。ブラウザのプラグインやActive-X コントロールとしても利用されるため、Microsoft Internet ExplorerやFirefox、Google ChromeなどWindowsベースの多数のブラウザに影響が及ぶ可能性がある。

 米Oracleの対応は未定。IPAとJPCERT コーディネーションセンターは当面の回避策として、ActiveX コントロールやブラウザのJava Deployment Toolkitを無効にすることを推奨している。

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