工学院大学、マイクロソフトの全学包括ライセンス契約を締結

工学院大学は、マイクロソフトが提供する全学包括ライセンス契約を締結した。工学系単科大学としては最大規模の契約となる。

» 2010年04月20日 16時50分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 工学院大学は4月19日、マイクロソフトと包括ライセンス契約を締結したことを明らかにした。学生約7000人と教職員(非常勤を含む)約1000人を合わせた約8000人規模の契約となる。

 同大学は、情報科学研究教育センターを中心に、情報教育・研究環境の整備を進めている。全学生は大学1年次に情報処理概論及演習を、2年次以降は情報関連の専門科目を受講しており、従来からVisual StudioをはじめとするMicrosoft製品が利用されていた。

 しかし、研究室や学生個人で導入しているライセンスの把握が困難なこともあり、学生に対するサービスの向上と情報教育環境の充実、不正コピー防止などの組織的なコンプライアンスの徹底といった観点から同ライセンスの検討を開始、半年前に新年度からの導入を決めたという。

 個人利用のPCについても包括ライセンスのオプションで対応しており、同大学の学生と教職員は、Microsoftが提供するOSやオフィススイート、開発ツールなどの最新環境を学内外で利用できる。在学時に個人所有のPCにインストールしたソフトウェアについては、学生使用許諾書を受領すれば、卒業後も継続して使用できるという。

 マイクロソフトと包括ライセンス契約を締結した日本の教育機関としては、総合大学では九州大学が、契約規模では約6万人を対象とした国立高等専門学校機構が知られているが、工学系単科大学としては工学院大学の契約が最大規模となる。

 また、情報科学研究教育センターはこの夏にデスクトップ仮想化技術を利用した環境整備を進める予定としている。

関連キーワード

Microsoft | 学生 | 大学・大学院 | 教育機関


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ