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» 2010年05月06日 07時00分 UPDATE

IBM Impact 2010 Report:いよいよ「IBM Cloud」始動、年内に国内でもサービス開始へ

米IBMはβ提供しているクラウドサービス「IBM Cloud」を初夏には正式提供に移行させるほか、年内には日本でもサービスを開始することを明らかにした。

[浅井英二,ITmedia]
falk01.jpg IBM本社でクラウド戦略に携わるフォーク事業開発エグゼクティブ

 米IBMは現在、数百の顧客にβ提供しているクラウドサービス「IBM Cloud」を初夏には正式提供に移行させるほか、夏の半ばには欧州のドイツで、年内には日本でも順次サービスを開始する。米国時間の5月4日、ラスベガスの「Impact 2010」カンファレンスでインタビューに応じたIBMのウォルター・フォーク事業開発エグゼクティブが明らかにしたもの。フォーク氏は、2年前にIBM本社に設置された「エンタープライズイニシアチブ」と呼ばれる戦略立案の組織に属し、クラウドに関する事業開発とエコシステムを担当している。

 IBMはこれまで企業のデータセンターにおいてクラウド技術を活用する、いわゆる「プライベートクラウド」に力を注いできており、短期間で企業がクラウド環境を構築できるIBM CloudBurstソリューションなどを提供してきたが、年内には国内でもパブリッククラウドサービスを開始することになる。企業顧客のニーズを満たすべく、同社のハードウェアとミドルウェアを組み合わせた堅牢でセキュアなプラットフォームをPaaSとして提供するのが大きな特徴となる。SaaSとしては、一部のIBM製品、例えば、LotusLiveなどが提供されるが、むしろより多くのISVがIBM Cloudを活用してサービス提供してくれることを狙っている。

 PLMベンダーのDassault Systemesが5日、早くもIBM Cloudを活用してコラボレイティブな3Dデザイン環境のサービス提供に名乗りを挙げたほか、Impact 2010の展示フロアでは、ISV向けに開発やテストのツールベンダーが自社のソリューションを売り込んでいた。カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のアリソビエージョに本拠を置くCorentは、通常のアプリケーションにプラグインすることで手間を掛けずに「マルチテナント化」(複数の企業にサービス)する技術をデモした。

 IBMでは、開発およびテストのツールはIBM Rationalからも提供されるとしているが、しっかりとしたエコシステムの構築が成功のカギを握っていることは過去が証明している。Impact 2010で買収が発表されたCast Iron SystemsもIBMがクラウド戦略を進めていく上で重要なパートナーの1社だった。

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