GoogleがSSL通信の検索サイトを開設、内容の傍受を阻止

ユーザーが入力した検索キーワードなどが第三者に傍受されないようSSLで暗号化する、「https://www.google.com」を開設した。

» 2010年05月24日 08時37分 公開
[ITmedia]

 米Googleはユーザーのプライバシー保護強化の一環として、SSL通信を使った検索サイト「https://www.google.com」のβ版を開設した。ユーザーが入力した検索キーワードなどが第三者に傍受されないよう、SSLで暗号化する。

 SSLは、Webサイトで入力した個人情報や金融情報が外部に漏れるのを防ぐため、電子商取引サイトやログインページなどで使われている。同社は先に、メールサービスのGmailでSSL接続をデフォルトにする措置を取っていた

 Googleの公式ブログによれば、新たに開設したSSL検索サイトでは、ユーザーのWebブラウザとGoogleの間で暗号化された通信を確立し、検索用語と検索結果が第三者に傍受されないようにする。通常のサイトとの違いを分かりやすくするため、GoogleのロゴにはSSLの鍵マークを付けた。

SSL Serch SSL通信を使った検索ページのβ版

 このサービスはまだβ版の段階で、SSLが利用できるのは通常のWeb検索のみ。まだほとんどSSLに対応していない画像検索や地図検索といったサービスへのリンクは表示されない。また、SSL接続ではWebブラウザとリモートのWebサーバとの暗号確立に時間がかかることから、通常の検索と比べるとやや遅く感じられるかもしれないという。

 なお、SSLで防止するのはあくまでも第三者による情報の傍受となる。Googleでは検索の品質向上とサービス向上の目的でユーザーの検索データを保存しており、これはSSL検索を使った場合でも変わらないとしている。

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