あなたがiPadに見る限界は、あなた自身の限界だオルタナブログ通信(2/4 ページ)

» 2010年05月28日 17時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

ネットの匿名とプライバシー問題

 インターネットでの選挙活動がついに解禁されそうだ。しかし、Twitterは除外される方向という。大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の選挙に見る、ネットを怖がる人たちで、その件について考察している。Twitterで成り済ましが可能なら、ブログやWebサイト、それこそリアルに配られる怪文書など……どこでも何でも成り済ますことは可能なのではないだろうか。普段からネットを活用している人、そしてネットはおろかPCすら触らない人たちとの間での、考えの相違が生まれているようだ。

 オルタナブロガーは全員、実名でブログを書いている。その、Webサイト上で実名を出すことについて考察したのが、山下学氏のWeb上で実名を出すことだ。逆に、そもそも、ネットで匿名なるものが存在するのかということについて考察したのは永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の【意外と知られていない事実?】ネットでは匿名は存在しない。例えば匿名ブログコメントから、個人でも比較的簡単に、相手を特定できる

 個人的に考えさせられたのは、大里真理子氏「マリコ駆ける!」の実名ブロガーが知人の匿名ブログにコメントをする際の配慮って何かありますか?だ。ブログやTwitterを実名でやっている人と、匿名でやっている人。それらが結び付くと、匿名ユーザーにとってマイナスがあるのか否か。一概には言えないが、考えてしまう。

 実名で活動するといえば、SNSを思い浮かべる人も多いだろう。中でも米国で人気のFacebookの成長に鈍化が見られると、斉藤徹氏「in the looop」のFacebook成長率が鈍化か? ソーシャルプラグインの背景にあるプライバシー問題が紹介している。そこにあるのは、プライバシー問題であるという。Facebookが抱える問題は、今後、広がるのだろうか。とはいえ、これから始めてみたいと人もいるだろう。そこで参考になるのが、大元隆志氏「ASSIOMA」のFacebookを始めてみよう。だ。

 ネットにおけるセキュリティ対策は、個人や企業だけが行うには限界がある。そこで、国としての戦略も必要になってくると、5月11日に「国民を守る情報セキュリティ戦略」が発表された。

ブロガー ブログ 国民を守る情報セキュリティ戦略にわれ思ふ
林雅之氏 『ビジネス2.0』の視点 新IT戦略(1)〜全体概要
新IT戦略(2)〜政府CIOの設置
新IT戦略(3)〜クラウドコンピューティング
新IT戦略(4)〜スマートグリッド
山口陽平氏 一般システムエンジニアの刻苦勉励 「国民を守る情報セキュリティ戦略」が発表されました

 その中にある「国民ID制」について、興味深いアンケート結果を紹介してくれたのが、新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の57%が国民ID制に賛成と10年で70兆円のIT市場。筆者もこの賛成のパーセンテージは多いように感じるが、読者はどう思うだろうか。

責任の所在

 何か問題が発生した時、責任を取るのは誰か。永井孝尚氏の全体責任は無責任には、思わず頷いてしまった。しかし、往々にして責任の所在をハッキリさせないのは、事実だ。

 Twitterなどで、無責任な発言が拡散したらどうなるのか。方波見豊氏「破壊的イノベーションでキャズム越え」のやっと動いた感のある政府の口蹄疫対策(対策本部設置・農家への財政支援検討)。そしてTwitterのRTで諸々の口蹄疫問題を情報拡散する際、今後はより伝わりやすい情報をRTして頂きたい。や、坂本英樹氏「坂本英樹の繋いで稼ぐBtoBマーケティング」の日経新聞「NTT東 小型無線ルーター月500円で提供」騒動の波紋といった事例から考えてみたい。

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