それって、エコ? チームマイナス6%の矛盾オルタナブログ通信(1/3 ページ)

ビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」では、日々、約260人のブロガーがITにまつわる時事情報などを発信している。今回は「iPad」「電子書籍」「iPhone」「Twitter」をテーマに紹介しよう。

» 2010年07月23日 16時56分 公開
[森川拓男,ITmedia]

消費者になってはいけない、生産する者になれ

 さまざまなメディアで取り上げられ、これからますます注目を浴びるであろうiPad。しかし、そのままでは使い勝手の悪さを感じることもあるだろう。持ち歩きにはケースを使う人も多いようで、変わり種も登場した。松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」のようやく理想的なiPadケースが出てきたでは、iPadをギターのように使えるケースが紹介された。楽器としてiPadを活用したい人に便利なケースかもしれない。

 iPadの難点の1つは、文字入力だろうか。中嶋政和氏「『スマートIT』術」のiPad用に『Apple Wireless Keyboard』を購入。入力ストレスは解消されるのか?では、キーボードを接続してその問題を解消しようと試みているが、iPadの日本語変換の弱さが気になってしまったという。機能向上に期待したいところだ。

 また、中嶋政和氏のiPad活用研究会の『感動』体験談2ndでは、iPad活用研究会に参加した様子が報告されているが、興味深いアプリの紹介もあるので、参考になるだろう。

 iPad関連のエントリーの中で特に注目されたのは、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の宮崎駿監督iPadについて「ぼくには、鉛筆と紙があればいい」と語るだった。宮崎駿監督のインタビューを紹介したものだが、大量のコメントがついていることからも分かるように、読者の関心が高かった。筆者がこのインタビューから考えさせられたのは、「あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。」という言葉だった。iPadは資料探しの道具として使えば良いのではないかというインタビュアーに対して、「あなたには調べられません」と断じる宮崎監督の言葉はズシリと響いた。いまのようにインターネット環境が整備される前は、図書館などで文献に当たったり、現地に赴くことが多かった。今は果たしてどうだろうか。

 所詮、iPadは道具にすぎない。その道具を使って消費者ではなく生産者になれれば、宮崎監督の認識も変わるのだろう。しかし、現状では、宮崎監督の指摘するように、多くのユーザーは、ただの消費者に過ぎないといったところだろうか。山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」の情報をさがす苦労が自分の栄養となるは、非常に共感したエントリーだった。

 もう1つ、佐々木氏のエントリーに触発された松尾公也氏の「ぼくには、iPadと画板があればいい」というジョークめかしたエントリーもある。

 iPadという新しいツールに対して、ただ流されるのではなく、考えながら使っていくのがいいのかもしれない。

 今回の「オルタナブログ通信」は、7月8〜14日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿されたエントリーの中から、「iPad」「電子書籍」「iPhone」「Twitter」といったキーワードに注目した。読者がオルタナティブ・ブログを読む際の参考にしていただければ幸いだ。

 ここで、7月8〜14日を7月2週とした過去8週分のオルタナティブ・ブログへの投稿状況を可視化したグラフを見ていただきたい。

7月8〜14日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 今回は若干、投稿総数が減少した。しかし、投稿されたブログ数自体は微増している。例年夏休みの時期は投稿が減る傾向があるが、今年は果たしてどうなるのか。

 以前、オルタナティブ・ブログが5周年を迎えたことを紹介したが、7月に行われたブロガーがオフラインで集うミーティングでは、お祝いのケーキが振る舞われたという。その模様が、鈴木麻紀氏「事務局だより」の5 年と1カ月と1日で紹介されている。

 それでは、7月8〜14日にオルタナブロガーが注目してきた話題を、振り返ってみたい。

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