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» 2011年01月28日 08時00分 UPDATE

グループウェアSaaS化の実際:SaaSで始めるコラボレーション――基盤を支えるデータセンターもポイントに

グループウェアの全社展開というニーズがありながらも、さまざまな不安から躊躇している企業がある中、日立はセキュアな協働作業環境を提供するSaaS型グループウェアのサービスを開始している。そのメリットと安全性の裏側を探る。

[ITmedia]

(このコンテンツは日立「Open Middleware Report vol.53」をもとに構成しています)

グループウェアSaaS化のメリット

 従来型の経営モデルからの脱却を図るべく、組織間の壁を越えた情報共有と業務効率の向上を目的に、グループウェアの全社展開を考えている企業は多い。だが、コストや運用管理の不安などが理由で、採用を躊躇しているケースも少なくないだろう。

 解決法の1つとして、ハードウェア・ソフトウェア資産を持たずに外部のリソースを使用するSaaSの利用が挙げられる。そのような状況の中、グループウェアにおけるSaaS利用を進めているベンダーに日立製作所がある。日立では従来、ユーザー企業内にシステム構築する形で提供していたグループウェア「Groupmax Collaboration」の機能を、クラウドソリューションの1つ「情報共有基盤サービス ―コラボレーション機能―」としてSaaS形態で利用できるサービスを開始している。

 SaaSはハードウェアやソフトウェア資産を持たないことによるコストメリットを持つほか、手早くサービスを開始でき、管理・メンテナンスの負荷も軽減されるため、広く展開する場合でも比較的簡単に一歩を踏み出すことができる利点がある。また、情報システム担当者にとっては、システム運用や業務運用、メンテナンスなどの負担から解放され、基幹業務へのリソースシフトも可能となる。

セキュアな協働作業環境の提供

 「情報共有基盤サービス ―コラボレーション機能―」では、従来のGroupmax Collaborationと同様、ポータル、コミュニティ管理、メール、スケジュール、電子会議室、ファイル共有、電子掲示板など、コラボレーションを総合的に支援する各種機能が提供されている。

 特徴的な機能として挙げられるのは、「コミュニティ管理機能」である。これは、共通の目的や問題意識を持った人々が相互に情報を交換できる「コミュニティ」を作り、セキュアに協働作業できる環境を提供するものだ。

 必要な情報に素早くアクセスできる環境と組織横断的なプロジェクトメンバーへのセキュアな情報共有環境が提供されるため、個人のみならず多くのメンバーによる協働作業効率の向上も期待できるようになる。

コミュニティによる協働作業のメリット コミュニティによる協働作業のメリット

 また、携帯電話からメールやスケジュールを確認できる「携帯電話連携サービス」、添付ファイルのウイルスチェックや送受信メールのフィルタリングなどを行う「メールセキュリティサービス」、メールを蓄積・管理する「メールアーカイブサービス」といった3つのオプション機能も用意される。これらは各企業の業務要件やニーズに合わせて導入することができる。

SaaS利用時に検討すべきデータセンターの安全性

 グループウェアなど、利用頻度の高いシステムをSaaSで利用する場合に気になるのが、その可用性だ。サービスの提供基盤となるデータセンターの安全性は、SaaS利用を検討する際のポイントになる。

 日立が運営するデータセンターでは、大規模地震に耐えうる構造設計に加え、敷地からフロアに至るまで徹底したセキュリティ対策が施されているという。24時間365日の機器監視体制により、サービスレベルの維持やデータの保全性も確保されている。サービスに適用されるハードウェア・ソフトウェア・ファシリティなどの製品群は、ほとんどが日立製品で構成されており、万一のシステム障害時にもワンストップで迅速な対応が可能となる。これは、幅広い製品を自社で提供できる日立ならではの特徴だろう。またBladeSymphony、日立ディスクアレイサブシステムといった省エネ対応のIT機器群と仮想化技術、最新型の空調・電源設備によって環境対応を意識したものとなっている。


 今後、日立ではSaaS型グループウェアにおいてワークフローや文書管理などの機能拡張を行うという。情報共有の最適化とインフラ運用コストの低減による競争力の強化を目指す企業にとって、その一助となり得るだろう。

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