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» 2011年04月05日 08時00分 公開

ITmedia リサーチインタラクティブ 第10回調査:デスクトップ仮想化に対するユーザーの期待度は? (1/3)

ITmediaとITRはデスクトップ仮想化に関する読者調査を実施した。セキュリティ強化とコスト削減を理由に多数の企業が関心を持ち、評価や検討に着手したところも多いようだ。

[國谷武史,ITmedia]

 ITmedia エンタープライズと調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)は、「デスクトップ仮想化」に関する読者調査を実施した。デスクトップ仮想化に注目が集まっているものの、2010年末時点ではデスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の違いも含めて理解している企業のIT部門は半数に満たない。だが導入企業は着実に増加し、今後の主流がデスクトップ仮想化であることが明確になった。

調査概要

  • 目的:デスクトップ仮想化の認知度および利用に関する意向の分析、考察
  • 調査方法:Webによるアンケート。調査票の作成と結果の分析はITRが担当
  • 調査期間:2011年1月17日から2月8日
  • 有効回答数:174件
  • 備考:デスクトップ仮想化の導入状況を正確に把握するために、アプリケーション仮想化との違いを含めた設問を用意した。

デスクトップ仮想化の本格導入はこれから

 調査ではデスクトップ仮想化の導入状況を正確に把握するために、最初にその理解レベルを尋ねた。その結果が図1である。

図1:デスクトップ仮想化の認識レベル(有効回答数:174件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2011年3月)

 回答全体で見ると、アプリケーション仮想化との違いも含め「該当製品・技術もよく知っている」との回答が4割強で最多だった。多くのIT部門にとって、デスクトップ仮想化はサーバ仮想化と関連して、クライアント環境を仮想化する技術ということを理解していても、その詳細までは把握していない回答が半数以上であることが分かった。

 さらにデスクトップ仮想化の認識レベルを業種別で見ると、「IT関連製造/販売業」では65.2%、「情報サービス」では45.1%だった。IT関連業界では、デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の違いを認識している割合が高い。だが「製造・建設業」と「サービス・その他」の業種では、4割未満に留まり、仮想化ベンダーには更に詳細な製品説明やアプリケーション仮想化に対する優位性などの訴求が求められる(図2参照)。

図2:デスクトップ仮想化の認識レベル(業種別/有効回答174件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2011年3月)

 デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の分別を念頭に、デスクトップ仮想化の導入状況を尋ねた結果が図3である。2010年末時点でデスクトップ仮想化を導入・利用しているのは、「デスクトップ/アプリケーション仮想化を併用している」(2%)を含めて16%だった。一方、最も多いのは「関心を持っているが、導入検討や評価の予定はない」との回答で約4割となった。

図3:デスクトップ仮想化の導入および検討状況(有効回答174件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2011年3月)

 業種別に見ると、デスクトップ仮想化の導入率が最も高いのは「IT関連製造/販売業」の26%。次いで「情報サービス」では「デスクトップ/アプリケーション仮想化を併用している」(4%)と合わせてデスクトップ仮想化の導入率は23%となった。一方、「製造・建設業」と「サービス・その他」の非IT関連企業においては、デスクトップ仮想化の導入率は1割に達しておらず、「導入検討・評価段階である」企業が3割強と、3年以内に導入予定の企業が約6%と、これからデスクトップ仮想化の導入が進展していく段階であることが明確になった(図4参照)。

図4:デスクトップ仮想化の導入および検討状況(業種別/有効回答:174件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ/ITR(2011年3月)
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