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» 2011年04月14日 07時00分 UPDATE

IBM Impact 2011 Report:「商売」をさらにスマートに ── IBMがSmarter Commerceの製品やサービスを発表

ネバダ州ラスベガスの「IBM Impact 2011」で「Smarter Commerce」構想の具体的な製品やサービスが発表された。「調達」「マーケティング」「販売」といった商取引にかかわる一連のプロセス全体を効率化するのが狙いだ。

[浅井英二,ITmedia]
craig01.jpg 取材に応じたクレイグ・ヘイマンGM

 IBMは米国時間の4月12日、ネバダ州ラスベガスのベネチアンホテルで行われている「IBM Impact 2011」で「Smarter Commerce」構想の具体的な製品やサービスを初めて明らかにした。同社は先月、「Smarter Commerce」構想を正式発表したばかり。Smarter Commerceは、「調達」「マーケティング」「販売」、および「カスタマーサービス」といった商取引にかかわる一連のプロセス全体を効率化するもの。2015年にはソフトウェアだけでも200億ドルの市場になるとみられている。

 サーチエンジンの検索結果に連動したキーワード広告が次第に浸透してきているが、どのようなキーワードを利用すればキャンペーンの効果が高まるのか、誘導するランディングページはどうすれば効果的か。天候が普段の年と違った場合、衣料品をどの地域でどの価格で販売すればいいのか、といったサプライチェーンや在庫の遣り繰りという従来からの課題もある。また、生活者の購買行動もソーシャルネットワークのクチコミに左右されるようになっている。企業にとってはゲームのルールが変わりつつあると言っていい。

 IBMソフトウェアグループでインダストリーソリューションを統括するクレイグ・ヘイマンGMは、「Smarter Commerceの取り組みは、私がWebSphereのGMを務めていた2年前から進められてきた。B2BのSterling Commerce、Web分析ツールのCoremetrics、販促ツールのUnicaといった一連の買収時にも全体像は発表を控えた。競合にわれわれの狙いを悟られたくなかったからだ」と明かす。

「分析」「ソーシャル」のソリューションを融合

 今回の製品/サービスに関する発表は、先月の構想発表に次ぐ第2弾として位置づけられ、昨年買収したSterling Commerce、Coremetrics、およびUnicaの製品と、WebSphere CommerceやiLog、CognosといったIBM製品の統合が主な内容で、顧客らの次の5つのニーズに応えるのが狙いだ。

  1. アドバンストアナリティクス
  2. クラウドコンピューティング
  3. クロスチャネルコマース
  4. ソーシャルビジネス
  5. サプライチェーンの計画と実行

 高まる顧客分析のニーズには、WebSphere CommerceとCoremetricsのWeb分析ツールを統合、クラウド型の「Coremetrics Lifecycle」も用意する。ソーシャルのクチコミやレビューの影響を分析するCoremetrics Social AnalyticsもWebSphere Commerceと連携できるようにした。

 物理的な店舗から最近では携帯電話まで商取引のチャネルは多様化してきているが、これらをまたがって特定の顧客を一元的に把握する必要がある。Coremetrics Intelligent OfferとWebSphere Commerceを統合したほか、Sterling Configure, Price, QuoteとCognosを組み合わせ、見積もりから入金までのプロセスを改善できるようにする。Sterling Order ManagementもWebSphere Commerceと統合し、サプライチェーンや在庫を可視化して販売機会の最大化につなげられるようにする。

 ヘイマン氏は、「多くの電子コマースサイトでは、購入ボタンをクリックしても、“注文”としてシステム管理されていない。そのため、例えば、オンラインでセットの特売品を購入し、一部を店舗で返品した場合などは扱いが煩雑になってしまう。ちょうど20年前にERPが登場した状況と似ている。顧客を中心にプロセス全体を連携させなければならない」と話す。

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