6月15日に開催された「ブロガーズ・ミーティング@日本マイクロソフト WindowsスレートPCはビジネスシーンで活用できるか」の様子を、モデレータとして参加した林雅之氏がリポートする。
(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「『ビジネス2.0』の視点」からの転載です。エントリーはこちら。)
震災の影響や、モバイル機器の進化により、オフィスの外で仕事をする在宅勤務やノマド勤務への注目度が高まってきています。
6月15日、ブロガーズ・ミーティング@日本マイクロソフトに参加してきました。テーマは「WindowsスレートPCはビジネスシーンで活用できるか」です。前半は、日本マイクロソフトのデベロッパーエバンジェリストの田中達彦氏から、保険やディーラーでの活用など実際の利用シーンを交えながら、WindowsスレートPCの利用シーンや今後の可能性についてご説明いただきました。
WindowsスレートPCの良い点として、マイクロソフトのオフィスなどの使い慣れたソフトウエアを利用できること、企業の情報システムとの連携などの実績も多く、管理がしやすいことなどが挙げられます。また、多彩なハードウエアがこれまで登場しており、利用目的にあわせてデバイスを選択できることやセキュリティレベルの高さも特徴として挙げられるでしょう。さらに指でタッチをしながら動かせるため、外出先からのよりスムーズに作業が可能になります。
後半のディスカッションでは、私がモデレータになり、オルタナブロガーの皆さんからさまざまな意見を聞きました。WindowsスレートPCは、保険の外交員やe-Leaningなどでの活用、そしてリモートデスクトップでよりセキュアに利用することができます。既存の情報システムとの連携や相性が良いという意見が多く、外出先から利用するデバイスとしては、最適な端末の1つとして考えられるでしょう。
ミーティングにはさまざまなメーカーのWindowsスレートPCを触ることができたのですが、中でもブロガーの注目を集めたのが、14型ワイド液晶ディスプレイを上下2面(ともにタッチパネル機能を装備)に搭載した“touchbook”「ICONIA-F54E」です。
下側スクリーンに両手(10本指)でタッチすると仮想キーボードが現れ、5本指でタッチすると独自ランチャーが起動して、アプリケーション起動や各種機能呼び出しなどを行えます。ビジネス用途だけでなく、教育分野や医療分野などの公共分野など、さまざまな活用シーンを期待させる端末でした。
タブレットといえば、iPadやAndroid端末を思う浮かぶケースが多いと思いますが、ビジネスとして考えた場合は、既存のソフトの活用でき、既存システムとの連携が可能、しかもタッチパネルで作業ができるWindowsスレートPCが選択肢の有力候補として考えることができるでしょう。
今年の秋ごろには日本市場でもWindows Phone 7「Mango」の発売が見込まれており、Windows 8の発売も2012年に発売されことが予想されており、マイクロソフトも「Windows 8」のデモムービーを公開しています。
マイクロソフトのクラウドの展開とWindows Phone 7「Mango」とWindows 8の登場は、これからのビジネスシーンを大きく変えていく可能性があるのではないか、今回のブロガーズミーティングは、そんなことを感じさせてくれる時間でした。
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