Facebook、プライバシー問題で改善を表明 欧州当局の勧告受け

Facebookはアイルランドのプライバシー保護当局の監査報告を受け、写真のタグ付けサジェスト機能やユーザー情報保存ポリシーなどについて改善を図ると表明した。

» 2011年12月22日 07時33分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Facebookは12月21日、国際事業本部を置くアイルランドのプライバシー保護当局の監査報告を受け、ユーザー情報の保存に関するポリシーなどを改善することに同意したと発表した。

 Facebookは、ユーザーのプライバシー保護をめぐって各国の規制当局に問題を指摘され、11月には米連邦取引委員会(FTC)との和解合意を発表している。アイルランドのプライバシー保護当局、アイルランドデータ保護委員会(DPC)は同社のポリシーとプラクティスに関する監査を実施していた。

 この監査結果が発表されたことを受けてFacebookの欧州パブリックポリシー担当責任者は、ユーザー情報の保護に関する取り組みなどがDPCに評価されたと強調。一方で、DPCの勧告に従って現行のプラクティスを改善することに同意したと明らかにした。具体的には以下の項目で改善を図る。

  • 自動顔認識機能による写真のタグ付けサジェスト機能「Tag Suggestions」について、この機能を使うか使わないかをユーザーが決められるよう、欧州のユーザー向けに追加の告知を提供する
  • データの保存と削除に関するポリシーを変更し、Facebookにログインしていない人に関する情報の収集量を最小限に抑える
  • Facebookユーザーが自分の情報をコントロールする方法について、ユーザーへの情報提供を改善する

 こうした点の改善には6カ月の期間を要する見通しで、DPCとの合意に基づき2012年7月にフォローアップのための調査を実施するという。Facebookは「世界各国のプライバシー委員会および規制当局と緊密に連携し、法令順守およびポリシーとプラクティスの向上に努める」と表明している。

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