HDFSと独自の分散ファイルシステムを搭載、富士通がビッグデータ向けソフトを提供

Hadoopの単一障害点の課題に対処するため、独自の分散ファイルシステムを搭載することで信頼性や処理性能の向上を図ったという。

» 2012年02月27日 12時22分 公開
[ITmedia]

 富士通は2月27日、ビッグデータ(多種・大量のデータ)の並列分散処理を行うためのソフトウェア製品「Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0」を発売した。併せて同ソフトウェアやApache Hadoopの導入を支援するサービスも提供する。

 新製品は、Apache Hadoop標準のHDFSに加え、ベースに同社が企業の基幹システム向けに提供する独自の分散ファイルシステムも搭載。同社のストレージシステムとクラスタ技術を活用した二重化運用が可能となっており、Apache Hadoopにおける単一障害点(1つの管理ノードで運用することにいる耐障害性が低い問題)の解決を図ったという。

 またHadoopでデータを処理する際にストレージシステムに格納したデータに直接アクセスして処理できるようにして処理速度の向上を図った。HDFS互換インタフェースとLinux標準のインタフェースをサポートし、既存ツールのバックアップツールや印刷ツールなどをそのまま使用できるとしている。

 同製品は、事前に作成したシステムイメージを複数サーバに一括して自動配備、設定して作業時間を短縮できる「スマートセットアップ」に対応。このほか製品の初期導入およびサポート、Apache Hadoopサポートの各サービスも提供する予定。

 Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0の価格は60万円からで、4月末から出荷を開始する。

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