新興国でのインターネットユーザーの増加から、インドが米国を抜いてトップになった。
セキュリティ企業の英Sophosは4月23日、2012年1〜3月期における「スパム送信国ワースト 12」を発表した。新興国におけるインターネットユーザーの増加を背景に、インドが米国を抜いて世界最大のスパム送信国となった。
同社によると、期間中に送信されていたスパムメールの約10通に1通がインドから送信されたものだった。インドなど新興国では経済発展からインターネットの普及が急速に進み、サイバー攻撃に悪用されるコンピュータ(通称:「ゾンビマシン」や「ボットマシン」など)も増えているとみられる。こうしたコンピュータから大量のスパムメールが送信されている。
またスパムメールの流通量が減少傾向にあることも分かったという。インターネットサービスプロバイダーによるセキュリティ対策が進んでいることに加え、メールよりもTwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークサービスを悪用する傾向が広がっているという。
スパム送信国のランキングは以下の通り。日本は0.29%で第50位だった。
順位 | 国名 | スパム全体に占める割合 |
---|---|---|
1 | インド | 9.3% |
2 | 米国 | 8.3% |
3 | 韓国 | 5.7% |
4 | インドネシア | 5.0% |
4 | ロシア | 5.0% |
6 | イタリア | 4.9% |
7 | ブラジル | 4.3% |
8 | ポーランド | 3.9% |
9 | パキスタン | 3.3% |
10 | ベトナム | 3.2% |
11 | 台湾 | 2.9% |
12 | ペルー | 2.5% |
― | その他 | 41.7% |
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