「iPad大幅値引き」の宣伝は要注意、サイバーマンデー狙いのスパム急増

米年末商戦を狙い、iPadなどの人気商品の大幅な値引きをうたってユーザーをだまそうとするスパムメールが急増しているという。

» 2011年11月29日 07時31分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米国でホリデーシーズンのオンラインショッピングがピークを迎える「サイバーマンデー」の11月28日、iPadなどの人気商品の大幅な値引きをうたってユーザーをだまそうとするスパムメールが急増しているとして、セキュリティ機関などが消費者に注意を呼び掛けた。

 サイバーマンデーは感謝祭の連休明けの月曜を指し、職場に出勤してきて会社のPCで買い物をする人が急増する日といわれる。米セキュリティ機関のSANS Internet Storm Centerや英セキュリティ企業Sophosのブログによれば、この日を狙ったスパムメールも急増しているという。

 問題のメールには「iPad2 Auctions $17」「iPads, MacBooks, & more up to 90% Off」などの宣伝文句が並び、iPadやタブレットなどの端末、時計やカメラといった高額商品、Photoshopなどのソフトウェアが格安で購入できるように見せかけている。

 中にはネット通販大手を装ってリンクのクリックを促すものもあるという。こうした手口では、実際にリンク先のWebサイトを閲覧するまでは大手業者と無関係であることが分かりにくいうえ、ユーザーをだましてマルウェアに感染させようとするWebサイトも多数を占めるとして、宣伝メールのリンクを不用意にクリックしてはいけないとSANSは釘を刺している。

 また、大幅値引きにつられてスパムメールに反応すれば、スパム業者を増長させることになるとSophosは警告、「一方的に送られてくる宣伝メールが届いても、試したり買ったり返信したりしてはいけない」と忠告している。

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