BPOやコンサルティング市場、2012年は5%増の8661億円規模に

IDC Japanは、ビジネスプロセスアウトソーシングおよびビジネスコンサルティングから構成されるビジネスサービス市場予測を発表した。

» 2012年05月31日 12時16分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは5月31日、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)およびビジネスコンサルティングから構成される国内ビジネスサービス市場予測を発表した。2012年の市場規模は前年比5.4%増の8661億円を見込む。

 BPOサービス(「人事」「カスタマーケア(コールセンター)」「財務/経理」「調達/購買」の4分野)の2012年の市場規模は同5.0%増の5917億円と予測。リーマンショック後の景気低迷期を経て、企業では競争力強化のために業務のアウトソーシングを進めてコアビジネスへ経営資源をシフトする傾向が強まっている。特にコスト削減効果を把握しやすい調達/購買、人事の福利厚生業務のアウトソーシングで高い成長率が期待されるという。

 ビジネスコンサルティング市場の2012年の市場規模は同6.1%増の2744億円を見込む。海外市場への進出に関わる経営課題や業務改革・組織改革などで、専門家のコンサルティングに対する需要が拡大するといい、国内企業でも買収・合併、事業再編の加速も需要拡大の要因になっている。

 ビジネスサービス市場は、2011年〜2016年に年平均4.5%で拡大、2016年には1兆258億円に達すると予測。給与業務やカスタマーケアのBPOサービスなど一部の市場セグメントでは価格競争も激化しているという。

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