ゲーム要素を持つアプリの企業導入が本格化する見通し――ガートナー

ガートナーは、2014年までにGlobal 2000企業の70%以上が「ゲーム化」されたアプリケーションを少なくとも1つは導入しているだろうと予測する。

» 2012年06月26日 14時59分 公開
[ITmedia]

 ガートナー ジャパンは6月26日、Global 2000企業の70%以上が2014年までに「ゲーミフィケーション(ゲーム化)」されたアプリケーションを導入するとの見解を発表した。求人や研修、社員の生産性向上などを目的に社内的な利用が広がりつつあるという。

 同社によるゲーミフィケーションの定義は、「ゲームのメカニズムを非ゲーム的な分野に応用することで、ユーザーのモチベーションを高めたり、その行動に影響を及ぼしたりする幅広いトレンド」。チャレンジやルール、チャンス、報酬、レベルといったゲームの仕組みを利用して、日常の作業を遊びのある活動に変えるものという。以前からマーケティングなどでもポイントやレベルといったゲームの仕組みが利用されているが、社内向けでは応用範囲がより広く高度で、参加を促すために報酬が重視されている点が異なるという。

 リサーチ担当バイス プレジデントのブライアン・バーク氏によれば、ゲーミフィケーションには「動機(Motivation)」「勢い(Momentum)」「意義(Meaning)」の3つの要素が求められる。報酬や面白みよって参加を促し、参加者の意欲を維持するために参加者の能力と内容(課題)にバランスを持たせること、参加者が大きな達成感や価値などを得られる目標がポイントになるとしている。

 またバーク氏は、2012年でGlobal 2000企業の20%以上がゲーミフィケーションを導入しており、将来は「FacebookやeBay、Amazonと同じくらい重要な存在になる、いずれの企業も採用機会を早急に検討すべきで、導入する際、どのようなゲーミフィケーションであっても適切に実施するには慎重な計画や反復を通じた改善が必要だ」と提起している。

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