キヤノンソフトがクラウド開発基盤の最新版、スマートデバイス対応を強化

AWS上でアプリ開発が行える「Web Aviator」のバージョンアップを実施する。

» 2012年09月06日 10時33分 公開
[ITmedia]

 キヤノンソフトウェアは9月6日、クラウド型アプリケーション開発基盤の最新版「Web Aviator v1.1.0」を7日から提供を開始すると発表した。スマートデバイス向けアプリケーションの開発機能を強化するほか、少人数ユーザー向けのライセンスを新たに販売する。

 Web Aviatorは、Amazon Web ServicesのEC2RとRDS(Relational Database Service)上で稼働するアプリケーション開発基盤。大規模企業や中規模企業、システムインテグレーターなどを対象に、2011年12月から提供している。

クライアント上をイメージした画像表示の例

 最新版ではWebブラウザ上のクライアント画面に画像データを表示できるようにし、スマートデバイス上でのサムネイル表示など、優れたユーザー体験を実現するインタフェースの開発を支援する。またワークフローを実装する機能も備え、社員などのエンドユーザーが外出先でスマートデバイスを使った申請や承認、一時保存といった決済処理を行うためのロジックを定義できるようにしている。

 このほかRESTサービスにも新たに対応し、AWSの本番環境とオンプレミス上の社内システムを連携できるようにした。Amazon Virtual Private Cloud(VPC)を利用することで、Web Aviatorで開発したアプリケーションをプライベートクラウドとして運用できるようにもなるという。

 ライセンスは、開発のみの「Sライセンス」(無償)と本番環境へのアクセスを含む「Fライセンス」の2種類。Fライセンスでは新たに10ユーザー版(年額18万円)、20ユーザー版(同36万円)、30ユーザー版(同54万円)をラインアップに追加している。

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