Windows 8活用支援サービスを展開へ――アクセンチュアとMS、アバナード

アクセンチュアと日本マイクロソフト、アバナードは、企業でのWindows 8 タブレット端末の業務利用を支援するサービスを2013年から始める。

» 2012年12月11日 16時50分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 アクセンチュアと日本マイクロソフト、アバナードは12月11日、Windows 8を搭載したタブレット端末の企業での業務利用を支援するとした新サービスを発表した。2013年1月以降に開始する。

 新サービスは、(1)未来を洞察できるアプリケーションの構築、(2)既存の業務プロセスの革新、(3)高度な経営管理モデルの構築支援――の3つの内容で提供する。3社ではWindows 8向けのアプリケーション開発基盤「Windows 8 Enterprise Studio」を設立しており、7月からソリューションのプロトタイプを開発してきたという。

 3社ではこのほか、Windows 8のタブレット端末の活用に関する企業向けのプロモーションや、企業顧客に対するサービスの共同提案や新規市場の開拓、Windows 8に関する最新技術動向や顧客ニーズの情報共有、課題解決にも取り組みとしている。

新サービスにおける3社の枠組み

 会見したアクセンチュア モビリティサービスグループ統括マネイジング・ディレクターの清水新氏によれば、企業が生産性向上などを目的にモバイル活用を進めようとしても、業務システムとの連携やセキュリティ対策、デバイス管理などの面で課題があるという。また、モバイル活用では業務プロセスの変化を伴うほか、既存のアプリケーション資産をモバイル対応させるにもコストがかかることや、モバイルを生かすユーザーインタフェース開発などが難しいといった問題を抱えていると指摘する。

 日本マイクロソフト 業務執行役員 クラウド&ソリューションビジネス統括本部長の藤本寛氏は、「タブレット端末の現状をみると、セキュリティ対策や追加投資、アプリケーション資産の活用といった制約からコミュニケーションやコンテンツ閲覧にとどまっている」と話す。こうした制約の解決にWindows 8のタブレット端末を適用することで、既存のIT環境にモビリティによる新たなワークスタイルを実現していけると説明した。

 アクセンチュアとマイクロソフトが共同出資するアバナードは、世界全体で500人以上のWindows 8およびWindows Phone 8に関する知見を持つコンサルタントを有しており、顧客企業に提供するソリューションの開発などをグローバルで対応していくという。シニアディレクターの半田博樹氏は、「ユーザーインタフェース専門も開発部門も抱えており、オフショア開発でもニアショア開発でも対応していける」と話した。

アバナードが開発している営業支援ツール「OLTIVA」のWindows 8アプリ

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