「情報セキュリティ月間」がスタート、官民連携で対策を呼び掛け

毎年2月は「情報セキュリティ月間」。政府は「スマートフォンの情報セキュリティ対策」や「企業における情報漏えい対策」を重点テーマに掲げ、官民連携で普及や啓発の活動を全国で実施する。

» 2013年02月01日 15時01分 公開
[ITmedia]
セキュリティ普及促進委員会が作成したポスター

 政府が定める「情報セキュリティ月間」が2月1日、スタートした。内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)では「スマートフォンの情報セキュリティ対策」や「企業における情報漏えい対策」を重点テーマに掲げる。情報セキュリティの普及や啓発に向けた官民連携での活動が全国で展開される予定だ。

 2009年に制定された「情報セキュリティ月間」は今年で5年目を迎える(業界での取り組みは2007年から)。NISCが掲げる重点テーマは、昨年にスマートフォンやタブレット端末の不正アプリで大量の個人情報が盗み取られる事件や、企業および公共機関が保有する機密情報の漏えい事件が多発したことによるもの。

 NISCでは情報セキュリティの3カ条として「個人情報等の重要な情報の扱いは慎重に」「パソコン等は常に最新のセキュリティ状態に」「不審なサイトやメールにアクセスしない」を挙げる。また、スマートフォンの3つの対策として「OSやアプリケーションは常に最新の状態で利用する」「ウイルス対策ソフトウェアを利用する」「信頼のおけるサイトからアプリケーションを入手する」を紹介している。

 情報処理推進機構(IPA)と経済産業省、シマンテック、トレンドマイクロ、マカフィーが共同運営する「セキュリティ普及促進委員会」は、周知のためのポスターを作成し、2月上旬から5万枚を全国の小中学校や家電量販店などに配布する予定だ。IPAでは個人と企業それぞれに情報セキュリティ対策に活用できるとしたさまざまなツールを紹介した。

 「情報セキュリティ月間」には全国各地でシンポジウムや「ケータイモラルキャラバン隊」、インターネット安全教室などの講習会、イベントが3月上旬まで開催される。

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