人に見られたくない写真をネットに暴露されたり、メールを盗み見されるなど、パートナーや元パートナーによる被害の実態をMcAfeeが調査した。
元カノや元カレに人に見られたくない写真を暴露されたり、パートナーにメールを盗み見されたりするリスクを認識をすべし――。セキュリティ企業の米McAfeeは2月4日、パートナー間の情報共有の実態に関する調査結果を発表し、個人情報などの安易な共有に警鐘を鳴らした。
調査は米国でインターネットを利用している18〜54歳の1182人を対象に12月に実施した。それによると、94%は個人情報やプライベートな写真がパートナーの手に渡っても安心と考えていることが判明。しかし実態として、自分のプライベートなコンテンツを許可なく他人に暴露されたことがあるという回答者が13%を占めた。
さらに、別れた相手から、人に見られたくない写真をネットに暴露すると脅された経験を持つ人も約10%に上り、そのうち60%近くが実際に暴露されていた。男女別にみると、写真を暴露すると脅されたことのある男性は12%、女性は8%。このうち実際に暴露された割合は、男性が63%、女性は50%だった。
個人情報が暴露される原因になったのは、パートナーのうそや浮気、振られたことなどが筆頭理由だった。
回答者の約4分の1は、パートナーと別れた後に、プライベートなコンテンツを共有したことを後悔していると回答。それでも36%はバレンタインデーに自分のセクシー写真やロマンティック写真をメールやソーシャルメディアでパートナーに送るつもりだと答えている。その割合を男女別にみると、男性が43%と女性の29%を大幅に上回った。
一方、スマートフォンなどのパスワードをパートナーに教えることの問題も浮き彫りになった。56%は交際相手のソーシャルメディアや銀行口座をチェックしたことがあると告白。49%は電子メールにログインして相手のメールを盗み見たことがあると打ち明けた。
別れた相手をFacebookで追いかけたという回答者は48%に上り、現在の交際相手の44%を上回った。ネット上で別れた相手を追い続けたり、交際相手のメールなどを盗み見している割合は、女性よりも男性の方が多かった。
この調査結果を受けてMcAfeeは、「パートナーにパスワードを教えてしまえば、『別れた相手による復讐』のリスクに身をさらしかねない。そのリスクを認識し、自分の個人情報を守るための対策を講じなければならない」とアドバイスしている。
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