デル、セキュリティ対策サービスに本格参入

2011年に買収したSecureWorksの情報セキュリティサービスを日本でも提供する。

» 2013年02月05日 19時39分 公開
[本宮学,ITmedia]

 デルは2月5日、2011年に買収したSecureWorksの情報セキュリティサービスの国内提供を開始した。「セキュリティ・リスクコンサルティングサービス」「マネージドセキュリティサービス」「セキュリティ上の脅威解析サービス」の3つのサービスを提供し、企業のセキュリティ対策を支援していく。

 セキュリティ・リスクコンサルティングサービスは、専門スタッフによるセキュリティインシデントへの対応や原因調査などを通じ、企業のセキュリティリスク管理を支援するというコンサルティングサービス。インターネットを通じたリモートサービス/顧客企業へのスタッフ常駐サービスの両方を提供し、それぞれスタッフが日本語でサポートする。

photo セキュリティ・リスクコンサルティングサービスの実施手順
photo デルでセキュリティ・リスク・コンサルティングサービスのディレクターを務めるアラン・J・ホワイト氏

 マネージドセキュリティサービスは、ITシステムの監視やファイアウォール管理、ログ管理といった各種のシステム運用をDell SecureWorksのスタッフが代行するサービス。デルが世界71カ国以上で取得している1日380億件のイベントログの解析結果から導いた脅威情報をもとに、企業の国内外でのセキュリティ対策を支援するという。

 セキュリティ上の脅威解析サービスは、同社の専門チームが新たな脅威やゼロデイ脆弱性を詳細に分析し、顧客に対策情報を提供するというサービス。具体的には、脅威および脆弱性に関する情報、拡大中の脅威速報、マイクロソフト更新プログラムの分析、マルウェアの分析、攻撃者データなどを提供する。

 デルのアラン・J・ホワイト氏(Dell SecureWorks セキュリティ・リスク・コンサルティング ディレクター)によると、今回提供するサービスの強みは(1)顧客企業のセキュリティリスクを客観的に指摘できること、(2)外部の優秀な人材を使いたいという顧客ニーズに応えられること、(3)高度な専門知識を持つスペシャリスト集団がいること――の3つという。サービス提供を通じ「日本の顧客企業がしっかりとしたセキュリティ対策をできるよう支援していく」とホワイト氏は話す。

photo 日本法人内に設置された組織「Dell SecureWorks(Japan)」を窓口として、世界各国のセキュリティ専門家によるノウハウを提供していくという

 デルは2011年前半にSecureWorksを買収し、情報セキュリティサービスの国内提供に向けて準備してきた。日本を皮切りに、今後はアジア太平洋地域の他国でも順次サービスを展開していくという。サービス利用価格は全て個別見積り。

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