ITサービス市場が4年ぶりにプラス成長――IDC予測

2008年の金融危機以降、マイナス成長が続いた国内ITサービス市場は2012年にプラスに転じた。

» 2013年03月05日 11時42分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは3月5日、国内ITサービス市場予測を発表した。2012年の同市場は前年比1.9%増の4兆9369億円となり、4年ぶりにプラス成長を回復。

 それによると2012年は、2008年後半以降の景気後退や東日本大震災で延伸されていた支出が再開され、主に製造業を中心とした投資の回復がみられた。業種を問わずプライベートクラウドを利用したシステム構築や、データセンターアウトソーシングの利用拡大も進んだという。

 2013年以降も成長が続くとみられ、同社では2017年の市場規模を5兆3442億円、2012年〜2017年の年間平均成長率を1.6%と予測。経済の緩やかな回復を背景にプラス成長を継続するが、けん役は製造業から金融業などの非製造業へ、プロジェクトベース市場からITアウトソーシング市場へと変わり、成長率は徐々に鈍化していくとみている。

国内ITサービス市場 支出額予測:2011年〜2017年、2011年は実績値、2012年は実績見込み、2013年以降は予測(出典:IDC Japan)

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