Forbesによると、iPhoneでパスコードを入力しなくても端末に保存された写真にアクセスできるなどの不具合が報告された。
開発者向けにβ版の提供が開始された米AppleのモバイルOS最新版「iOS 7」に、早くもiPhoneのロック画面を迂回できてしまう不具合が報告された。米誌Forbesが6月12日付で伝えた。
Forbesによると、この問題はスペインのユーザーが発見し、iOS 7 β版のロック画面を簡単に迂回できる様子を示した動画を同誌に寄せた。iPhoneで特定の操作をすることにより、パスコードを入力しなくても端末に保存された写真を削除したり、メールで送信したり、Twitterに投稿したりすることができてしまうという。
この現象は、Forbesのプロデューサーも再現することができたという。もっとも「β版のiOS 7にバグがあることに驚きはない。Appleは恐らく正式リリース前に修正するだろう」とForbesは指摘する。
iOSでは過去にもロック画面を迂回できる脆弱性が相次いで見つかり、Appleがセキュリティアップデートで修正した経緯がある。しかし、セキュリティ企業Kaspersky Labのニュースサービスthreatpostは、Forbesの動画を見る限り、iOS 7ではロック画面からアクセスできる機能が従来バージョンより増えているようだと伝えている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.