NECとHP、ミッションクリティカル向けx86サーバの開発で協業強化

2社では協業領域をエンタープライズ分野のミッションクリティカル向けx86サーバにも広げ、LinuxやWindowsベースのソリューションを提供していくという。

» 2013年07月22日 13時24分 公開
[ITmedia]

 NECと米Hewlett-Packardは7月22日、エンタープライズ分野のミッションクリティカルシステム向けソリューションの提供に向けて協業体制を強化すると発表した。

 2社は1995年に戦略的パートナーシップを締結し、HP-UXやHP Integrityサーバ、NEC NX7700iシリーズといったミッションクリティカルシステム製品やソリューションを提供してきた。今回の協業強化ではこれを次世代のミッションクリティカルx86サーバの領域に拡張するとし、「ソーシャルネットワーク、モバイルコンピューティング、クラウド、ビッグデータといった新たなITの潮流の中で求められる最高水準のシステム可用性を提供することになる」(NEC)と説明している。

 HPでは「ODYSSEY」という次世代のミッションクリティカルシステムの開発プロジェクトを進行中。同プロジェクトではIntel ItaniumプロセッサとHP-UXによるメインフレーム、Intel XeonとWindowsやLinuxによるシステムをSuperdome2の同一筐体で混在運用できるシステム「DragonHawk(開発コードネーム)」の実現を目指している。

 NECは、協業を通じてDragonHawkを含めた多様なミッションクリティカル基盤の先進技術開発が加速されるとし、共同開発したソリューションの世界展開も計画しているという。「HP Project Odysseyとの一貫性を維持しつつ、柔軟性に優れ、エンタープライズ領域におけるユーザー固有のニーズに対応するソリューションの選択肢を拡大し、ミッションクリティカル環境での投資の保護を実現していく」と述べている。

 協業では開発のみならず、新たなソリューションの品質保証のためのテストや検証を含むとしている。

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