パスワード不要のログインシステム「Mozilla Persona」、Gmailアドレスに対応

ログイン認証システム「Mozilla Persona」に対応するWebサイトでは、Gmailのメールアドレスを入力するだけでログインできるようになった。

» 2013年08月09日 10時47分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 Mozillaは8月8日(現地時間)、パスワード不要のログイン認証システム「Mozilla Persona(コードネーム:BrowserID)」で、米GoogleのGmailのアドレスを利用できるようにしたと発表した。Personaに対応したWebサイトでは、Gmailのアドレスでサインインできる。

 Personaは2011年7月にBrowserIDというコードネームで発表された、メールアドレスと1つのパスワードだけで対応サイトにログインするシステム。新たなログイン名とパスワードを作成しないでサービスにサインインでき、Webサイトにメールアドレスのパスワードを渡さずに済むので安全でもある。大まかな仕組みは、Mozillaのサーバに保存されたメールアドレスと暗号化されたパスワードをクライアント側の暗号化証明書と照合することで、ユーザーのメールアドレスを証明する。

 既に米Yahoo!のメールアドレス(yanoo.com)が使えるようになっており、今回Gmailが加わったことで、7億以上のアカウントがPersonaを利用できるようになった。

 例えば、MozillaのWeb開発者育成サイトWebmakerや、開発者向けバックエンドのFirebaseが対応している。Persona対応サイトの現在の数は不明。

 対応サイトで「Sign Up」などのボタンをクリックすると、メールアドレス入力ダイアログが表示され、ここでGmail(あるいはYahoo.comメール)のアドレスを入力して「次へ」をクリックすると、Persona.orgにメールアドレスの表示を承認するダイアログになり、ここで「承認する」をクリックするとログインできる。

 persona 1
 persona 2

 複数のメールアドレスを併用でき、アカウントはアカウントマネージャで取り消すことが可能だ。

 FacebookやTwitterのアカウントで別のサービスにログインできるWebサービスでは、新しいアカウントを作成する必要がない代わりに、そのWebサービスに自分のソーシャルプロファイルを提供することになる。Mozilla Personaでは、Webサービス側に渡すのはメールアドレスだけだ。

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