IBMがTrusteer買収を完了、エンドポイントセキュリティを拡大へ

Trusteerの持つモバイルやWebセキュリティとネット犯罪対策技術を活用したソリューションを展開する。

» 2013年09月05日 16時06分 公開
[ITmedia]

 米IBMは現地時間の9月3日、セキュリティベンダーで非公開企業のTrusteerの買収を完了したと発表した。Trusteerの有するモバイルやWebアプリケーションのセキュリティ対策およびネット犯罪対策に関する技術を活用したソリューションを展開する。

 Trusteerは、オンライン詐欺や機密情報などを狙うスピア型サイバー攻撃におけるセキュリティ対策やインシデント調査などのサービスを提供してきた。買収表明は8月15日に行われており、金銭的条件については非公開としている。IBMは、イスラエルにサイバーセキュリティソフトウェアの研究所を設立し、TrusteerとIBMの研究者および開発者200人以上を集結させる。モバイルやアプリケーションのセキュリティ、先進的な脅威対策、マルウェア、詐欺対策、金融犯罪などに重点的に取り組むという。

 買収についてセキュリティー・システムズ部門 ゼネラル・マネージャーのブレンダン・ハニガン氏は、「Trusteer買収は当社のデータセキュリティ能力をクラウド、モバイル、エンドポイントのセキュリティ領域へとさらに拡大させる。顧客に包括的なネットワークおよびエンドポイントのマルウェア対策ソリューションを提供できるようになる」とコメントしている。

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