日本HPがルータ市場に参入、企業向けに6シリーズを展開

エンタープライズ向けルータ「HP HSR Routerシリーズ」「HP MSR Routerシリーズ」を投入し、LANからWANまでを含めたトータルネットワークソリューションを提供するという。

» 2013年10月17日 17時00分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは10月16日、企業向けルータ市場への参入を発表した。新製品となるコアルータの「HP HSR Router」で2シリーズ、エッジルータの「HP MSR Router」で4シリーズを展開し、「エンタープライズネットワーク全体をカバーするフルラインアップ」を提供するという。

 参入理由について同社は、クラウドやモバイルの普及によるネットワーク高速化やサービス品質の向上などを背景に、既設のルータの処理性能の増強ニーズが高まり、これに対応するためと説明する。これまでLANを中核とするネットワーク機器を手掛け、事業拡大に向けてSDN(Software Defined Network)時代の到来によるOpenFlow対応製品の拡充やパートナーの開拓・支援にも取り組んできたとし、さらなる事業拡大に向けてルータ市場へ参入する。

 新製品のうちHP HSR Routerは、データセンターのコアルータや企業のセンタールータとして使用可能なハイパフォーマンスモデルといい、「HP HSR6600」「同6800」を展開する。HP MSR Routerはブランチオフィスや小規模拠点・店舗からWAN経由で本拠点と接続するためのマルチサービスルータで、「HP MSR930/2000/3000/4000」をラインアップしている。

 HP HSR6600と同6800は、共通OSの「Comware OS Version 5」を搭載し、機能追加のためのソフトウェアライセンスが不要となる。HSR6800シリーズはパケット転送能力が120/240/420Mppsの3モデルがあり、100GbEにも対応予定という。同6800は標準メモリが2Gバイトおよび同4Gバイトで10GbEインタフェース搭載の2モデルを展開する。価格はHSR6800シリーズが469万4550円から、同6600シリーズが249万2490円から。

 また、HP MSR930/2000/3000/4000シリーズも、HSRシリーズと同様に機能追加のためのソフトウェアライセンスが不要で、多拠点でのインターネットVPNの運用を容易にするという「Auto Discovery VPN」機能も搭載する。価格はMSR4000シリーズが161万7000円から、同3000シリーズが29万9250円から、同2000シリーズが14万9100円から、同930シリーズが9万300円からとなっている。

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