法人で稼働するXPマシンは1080万台――IDC調査

IDC Japanによれば、6月末時点での法人PCの稼働台数は3545万台で、約3割がXPマシンだった。

» 2013年10月21日 11時29分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは10月21日、国内クライアントPC市場でのOS別PCの出荷台数と稼働台数の予測を発表した。2013年6月末での法人PCの稼働台数は3545万台で、このうち30.5%の1080万台がWindows XPを搭載するPCだった。

 2012年12月末での法人におけるXP搭載のPC稼働台数は1419万台。この半年で339万台減少し、同社はマイクロソフトによるWindows XPサポート終了の告知が浸透し、ベンダーやチャネルでの買い替えキャンペーンが功を奏しているとみる。だが、このペースでも2014年6月末時点で371万台が残存すると予測している。

 XPからの買い替え先ではWindows 7が中心となるものの、Windows 8も徐々にシェアを伸ばし、2017年には法人PCの5割を超え、2017年12月末に法人PCの稼働台数の65.0%にあたる3712万台になるという。

 PC,携帯端末&クライアントソリューション リサーチマネジャーの片山雅弘氏は、「XPを使い続けることは、技術革新が著しい業界にあって、10年以上同じ自動車に乗り続けていることと同じ。サポートが終了するということは、修理すらできない状態になることを意味する。いつ壊れるかわからないこの危険な車に、お客様の大事な情報も載せて走るということ、つまりお客様を危険な状態に巻き込むということをユーザーは自覚しなければならない」と指摘する。

国内クライントPC法人市場におけるOS別稼働台数の予測:2012年上半期〜2017年下半期(出典:IDC Japan)

 調査では出荷と廃棄された台数より算出した現場で利用可能なPCの台数を「稼働台数」とした。

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