富士通エフサスが銀座オフィスを全面改装。BYODやフリーアドレス制度をはじめ、柔軟なワークスタイルを支援するITシステムを全面的に取り入れた。
「職場と社員の働き方そのものを変える」――富士通エフサスは10月23日、このほどリニューアルした東京・銀座のオフィスを報道向けに公開した。新オフィスはBYOD(個人所有端末の業務利用)やフリーアドレス制度をはじめ、柔軟なワークスタイルを支援するITの仕組みを全面的に取り入れたという。
同社は今年、営業拠点である銀座オフィスとサポート拠点である浜松町サポートセンターを統合。これに併せて銀座オフィスの“全面IT化”を実施し、同オフィスに勤める社員1080人向けに先進的なIT環境を用意した。
具体的には、オフィス全体に無線/有線LANの両方を整備し、BYODや会社支給によるPCやスマートデバイスを業務で使える環境を用意。これらの端末は、富士通エフサスの仮想デスクトップサービスや富士通のモバイルアクセスサービスを通じ、社内の業務アプリケーション(メール、カレンダー、Officeソフトなど)にどこからでもアクセスできる。
また、モバイルワークに伴う長時間の残業を抑止するため、社内システムにログインできる時間帯を利用者ごとに制限するシステムを導入。セキュリティ面では、端末の紛失時にデータを遠隔消去するシステムを採用しているほか、今後はMDM(モバイルデバイス管理)製品なども導入する予定という。
さらに、内線電話をスマートフォンに置き換え、社員が特定のデスクを持たないフリーアドレス制度を採用した。社員はID/パスワードで端末にログインすれば、どこからでも自分のデスクトップ環境にアクセスできるようになっている。また、富士通グループが導入を進めているユニファイドコミュニケーションシステム「グローバルコミュニケーション基盤」を使えば、離れた拠点の社員同士でもビデオチャットしながら資料を共同作成したりできる。
ミーティングの効率化を目指して“電子ホワイトボード”も導入した。社員はPCやスマートデバイスの画面を電子ホワイトボードに映し出し、手書きやスタイラスペンで追記したり、追記したデータをクラウド上にアップロードして共有できる。
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