Sophosが調べた結果、最新版の「OS X Mavericks 10.9」を使っている企業はわずか18%だった。
Macを使っている企業の82%は最新版の「OS X Mavericks 10.9」に更新しないまま、脆弱性が放置された古いバージョンを使い続けている――。セキュリティ企業の英Sophosが1月9日のブログでそんな調査結果を公表した。
Mavericksは、Appleが2013年10月から無料提供を開始した最新OSで、2013年12月には脆弱性を修正する更新版もリリースされた。その一方で、OS X 10.6(Snow Leopard)、10.7(Lion)、10.8(Mountain Lion)については更新が途絶え、脆弱性が修正されないまま放置された形になっている。
そこでSophosは、同社のMac版ウイルス対策製品を使っている法人ユーザーとホームユーザーを対象に、Mavericksがどの程度普及しているかを調べた。
その結果、ホームユーザーは55%がMavericksを使っていたのに対し、法人の場合、Mavericks導入率はわずか18%にとどまった。残りはMountain Lionがほぼ半数の47%を占め、Lionが10.7%、Snow Leopardが10.6%となっている。
SophosのブログではAppleの対応について、「Mavericksへのアップグレードを無料にしたのは結構なことだが、誰もがアップグレードできるわけではない。Mountain Lionは登場から15カ月しかたっていないのに、既に見捨てられてしまったようだ」と指摘する。
さらにMicrosoftの対応と比較して、「Microsoftは12年以上もサポートしてきたWindows XPの打ち切りで非難されている。Appleも、15カ月よりもう少しましな対応をしてもいいのでは」と述べ、「もしもMavericksにアップデートできないのなら、Windows 7かLinuxをインストールすべきかもしれない」との考えも示した。
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