本連載ではこれまでにWindows XPからの移行やXPにとどまることの問題点などを解説してきたが、今回から最新OSの利用に向けた解説に進む。まず導入時の検討事項となるエディションやライセンスにまつわる点から取り上げてみたい。
Windows 8.1のエディションには、Windows 8.1、Windows 8.1 Pro、Windows 8.1 Enterpriseなど3つが用意されている(このほか、Windows RTにはWindows RT 8.1が用意されている)。企業利用を考えると、ProもしくはEnterpriseになるだろう。多くのビジネス向けPCではProがプリインストールされるものの、EnterpriseがプリインストールされているPCは店頭では販売されていない。
Windows 8以前のWindowsではProとEnterpriseに機能の差はなかった。異なるのは仮想化などのライセンス(Entepriseは最大4つまでのWindows OSを仮想化して動かすことができる)であった。ところが、Windows 8から機能面でも差異が生じるようになってきた。
Windows 8.1 Proは、テレビ番組を録画/再生できるMedia Center機能が追加コスト(800円)を支払うことで利用できる。しかし、Windows 8.1 Enterpriseは、Media Center機能を追加することはできない。このほか、ネットワークのBrachCache(支店や支社のPCで本社のデータをキャッシュして、ネットワークを効率よく使用する機能)、DirectAccess(企業ネットワークにインターネットから簡単にアクセスする機能)などは、Windows 8.1 Enterpriseだけで利用できる。
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