日本事務器、CloudStackとSDNで開発基盤システムを刷新導入事例

日本事務器は、CloudStackとSDNソリューションを活用して新たな開発基盤システムを構築。開発環境の構築期間を大幅に短縮したという。

» 2014年03月12日 15時31分 公開
[ITmedia]

 企業向けITサービスを手掛ける日本事務器は、SDN(Software Defined Networking)を取り入れた新開発基盤システムを構築した。新システムでは、開発環境の構築にかかる一連の作業時間を従来の約1カ月から約3時間へと短縮したという。ネットワークアプライアンス製品を提供したNECが3月12日に発表した。

 日本事務器は(1)グループウェアやSFAをはじめとする社内業務ITシステム、(2)顧客向けシステム運用・保守サービスを支える社内開発環境、(3)サービス提供基盤であるクラウド型ITシステム――の強化を目指し、この3分野でのSDN採用を進めている。今回はまず自社の開発環境にSDNを導入した。

 新たな開発基盤システムは、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「CloudStack」を活用して構築。さらに、SDN構成技術である「OpenFlow」に対応するNECのネットワークアプライアンス製品「UNIVERGE PFシリーズ」を採用し、ネットワークの構成を柔軟に変更できるようにした。

 日本事務器は新システムの導入を通じ、サーバやネットワークに関する一連の構築作業をほぼ自動化し、機器の調達から開発環境の構築まで従来約1カ月かかっていたのを約3時間まで短縮したという。これによりサービス提供/運用スピードを向上させたほか、運用コストの削減やITリソースの効率化も実現したとしている。

 同社は今後、社内で培ったSDN環境下での開発ノウハウに基づき、顧客に対してもSDN関連ソリューションを提案していくという。

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