1分で確認するiOS 8のエンタープライズ機能

iCloud Driveやインテント、IMEの開放などが話題ですが、企業ユースのための機能も強化されているようです。

» 2014年06月03日 11時21分 公開
[ITmedia]

 米Appleは現地時間6月2日、恒例となった開発者向け年次カンファレンスのWWDCでiOS 8やOS X Yosemiteなどを発表した。ここではiOS 8で予定される企業ユーザーの機能をまとめてみた。一般向けには今秋にリリースされる予定だ。

セキュリティの強化

  • メールやカレンダー、連絡帳、メッセージ、サードパーティアプリなどのデータ保護を強化
  • S/MIME利用時に個々のメッセージについて署名や暗号化方式を選択可能に

生産性向上のための機能

  • スワイプ操作でメールの未読/既読管理が可能に
  • 重要な相手(VIP)からのメールを“会話”のような直観的な操作で管理可能に
  • Microsoft Exchangeを利用している場合は、不在応答メッセージをiOSデバイスから自動送信可能に
  • カレンダーから会議の設定(繰り返しスケジュールも含む)や招集などが行える
  • サードパーティのオンラインストレージサービスに対応(AirDropにいるMac・iOS間のファイル転送も可能)

IT部門のための管理機能

  • MDMツールを使ってiBooksやePub、PDFドキュメントをユーザーへ自動的に配布可能に
  • 企業ドメインやiCloud DriveからSafari経由でダウンロードされるファイルを開く際のアプリケーションを指定できる
  • サードパーティがより強力なコンテンツフィルリング製品を開発できる
  • MDMの機能が強化され、IT管理者は端末のより詳細な管理や状況把握が可能に。例えば、遠隔で端末名を設定したり、ユーザーによる勝手なアプリのインストールを禁止するポリシーを強制化できる。また、i Cloudへのバックアップ状況を把握してデータの保護を強化できるほか、エンタープライズアプリケーションの利用に必要な証明書ベースのシングルサインオン機能を提供する

その他

  • AirPlayを使ってiPhoneやiPad、iPod touch、Apple TVによる情報共有が企業ネットワーク経由せずに行える
エンタープライズデバイスとしても定着したiOS製品

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