トレンドマイクロがメール攻撃対策製品、暗号化された圧縮ファイルも解析

「Deep Discovery Email Inspector」ではカスタマイズ可能なサンドボックスや独自のエンジンなどを用いてメールによるサイバー攻撃に対処する。

» 2014年07月07日 13時15分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは7月7日、メール攻撃対策アプライアンス製品「Deep Discovery Email Inspector」を発表した。8月4日に受注を開始する。

 新製品は、不正なプログラムを添付したりや不正なURLリンクを記したりするメールを用いたサイバー攻撃に対処するもの。カスタマイズ可能なサンドボックスや同社独自のエンジンなど複数の技術でメールによる脅威を解析する。

 特に日本のビジネス環境に即した解析に強みがあるという。通常の添付ファイルのほか、暗号化された圧縮ファイルもパスワードで解凍したうえで、静的、動的な解析する。パスワードを別のメールで送信するケースにも対応する。サンドボックス解析では日本語OSに対応し、一太郎など日本で数多く使われるアプリケーションを狙った脅威も検出するとしている。不正なURLリンクを使う手口には、リンク先の評価だけでなく、実際にアクセスした際の動作も解析する。

 1000ライセンス購入時の税別参考価格は、3年保守のハードウェアが270万円、5年保守のハードウェアが350万円、ライセンスは年間4030円。同社では今後1年間で6億5000万円の売り上げを見込む。

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