マイクロソフトの月例パッチ、8月からの変更点

Windows 7や8.1、Server 2008 R2/2012 R2では2014年8月からセキュリティ更新プログラムの適用条件が変更されているので注意したい。

» 2014年08月13日 12時48分 公開
[ITmedia]

 Microsoftは8月13日に9件のセキュリティ情報を公開した。同日からWindows 7/8.1/Server 2008 R2/2012 R2では適用条件が変更されており、条件を満たしていないとセキュリティ更新プログラムを適用できない。

Windows 8.1とWindows Server 2012 R2

 既報の通りWindows 8.1の全てのユーザーは、4月に公開された「Update」を適用していないと、2014年8月以降のセキュリティ更新プログラムを受け取れなくなった。個人ユーザーは既に6月からこの条件が導入されているが、法人ユーザーでの「Update」適用の猶予は同日で終了し、「Update」の適用が必須になった。

 またWindows Server 2012 R2についても、2014年4月に公開された「Windows Server 2012 R2 Update(KB2919355)」を適用していないと、セキュリティ更新プログラムを受け取れない。

Windows 7とWindows Server 2008 R2

 Windows 7とWindows Server 2008 R2でInternet Explorer(IE) 11を利用している場合、2014年4月に公開された更新プログラム(KB2929437)を適用していないと、セキュリティ更新プログラムを受け取れなくなった。4月の更新プログラムではIE 8向けWebサイトの互換性をIE 11に追加できる「エンタープライズモード」機能などが提供されている。

その他の変更も

 事前に予告された「IEで古くなったActiveXコントロールを遮断する」機能は予定通り公開されたが、同日時点では有効化されていない。同社では米国時間の9月9日から古いActiveXコントロールの遮断を開始する予定だという。

 また、2013年12月に公開された更新プログラム「MS13-089」に含まれる「Windows Authenticode署名形式で署名されたバイナリの署名検証の方法を変更する」プログラムは、2014年6月以降に有効化される予定だったものの、正式に中止となった。同社によれば、既定で有効化すると既存のソフトウェアに大きく影響を及ぼすためだという。なお、機能自体はユーザーの判断で有効化できる。将来的に既定で有効化する可能性もあるとしている。

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