マルウェアの氾濫ぶり続く――McAfee調べ

同社が2014年第2四半期に発見したマルウェアの数は、四半期ベースでは過去最多だった。

» 2014年09月05日 15時22分 公開
[ITmedia]

 米McAfeeが9月4日(現地時間)に発表した2014年第2四半期のセキュリティ脅威報告書によると、モバイルを含めた新規マルウェアの発生が高止まりしているという。

 期間中に同社が発見した新たなマルウェアのサンプルは1%の増加にとどまったものの、数は3100万件を超えて四半期ベースでは過去最大になったという。モバイルマルウェアは17%増加した。マルウェア全体に占める新たなマルウェアの数は四半期あたり約70万件と、横ばい状態が続いているという。

 また、4月に発覚したOpenSSLの脆弱性問題(通称:Heartbleed)の影響も継続しており、ブラックマーケットでは脆弱性が存在するWebサイトから盗まれたデータが取引されているという。脆弱性対策が講じられていないWebサイトを容易に探し出せるツールも出回っており、同社は「たちまちサイバー犯罪者の標的になる」と警鐘を鳴らす。

 こうした観測結果とは別に、報告書では同社が実施したオンライン詐欺調査の結果も伝えている。ビジネスマンがフィッシング詐欺メールを見抜けるか調べたもので、回答者の80%は少なくともテストメール7通のうち1通をフィッシング詐欺とは見抜けなかった。特に機密性の高いデータを保有している財務部門と人事部門は詐欺を見抜ける確率が最も低く、その他部門に比べて4〜9%低い結果だった。

ビジネスマンを対象に実施した詐欺を見抜けるかどうかのテスト

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