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» 2014年10月24日 21時06分 UPDATE

日本HP、自社のERP移行ノウハウを生かした基幹システム向けマシンを発表

インメモリ技術「SAP HANA」を活用したデータベースマシンを発表した。同社とHPが共同で取り組んでいるERP移行プロジェクトなどの知見や技術を反映させたという。

[國谷武史,ITmedia]
hp0101.jpg HP CS 900

 日本ヒューレット・パッカードは10月24日、データベース向けの統合型システム製品「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」(以下、HP CS 900)を発表した。インメモリ技術「SAP HANA」を採用し、データ分析などに求められる高速処理を実現すると説明している。

 HP CS 900は、データベース活用のために同社のサーバやストレージ、SAP HANAやHPの運用管理などのソフトウェアを推奨構成でシステム化した製品。工場出荷時に事前構成と最適化、動作検証などを行うため、受注から稼働までのリードタイムが1カ月ほどという。

 HP CS 900は、最大12テラバイト(TB)のメモリ容量(スケールアウト構成で最大96TBまでを予定)と、最大16ソケット240コアのCPUを搭載する。大容量データをメモリ上で処理できるため、大量のオンライントランザクション処理(OLTP)やビッグデータ分析処理を高速に行えるのが特徴。HPの独自開発技術により、基幹システムに求められる極めて高い可用性と耐障害性を実現している。

 HPは、2011年から社内のERPシステムの刷新をSAPと共同で進めている。今回の新製品はこうした取り組みの一環として開発されたもので、データ処理の高速化や信頼性の向上につながる技術を反映させたものだという。既に移行が完了したデータウェアハウスおよびビジネス分析系のデータベースでは従来2時間を要した処理が88秒に大幅短縮するなどの成果が生じているとのことだ。

hp0102.jpg 新型機は「Project Kraken」の名前で開発

 HPサーバー事業統括本部長の手島主税氏によると、企業の基幹システムではOTLPの高速化のみならず、データ分析処理の高速化ニーズも高まっている。しかし、旧来のシステムは新たなニーズに対応できる処理能力が十分では無く、例えばOTLPが高速であっても、データ分析のためには全データの一部をサンプルとして利用するか、バッチ処理によって時間をかけながら処理するしかなかったという。

 このためHP CS 900ではデータをメモリ上に展開することで高速処理を実現するSAPのソフトウェア技術と、HPのハードウェア技術を組み合わせることで、トランザクションと分析の2つのニーズに対応できるようにした。

hp0103.jpg 処理高速化のアプローチ

 製品ラインアップと参考価格は、16ソケット/12TBモデルが5億5913万9000円から、8ソケット/6TBモデルが2億9515万円から、スケールアウト構成(メモリ容量2TB〜96TB)モデルが7億7721万円から。

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