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» 2014年11月10日 17時00分 UPDATE

Weekly Memo:SaaS利用に求められる「ユーザーの覚悟」 (1/2)

パブリッククラウドといえばこのところIaaS/PaaSが注目されがちだが、SaaSの利用状況はどうなのか。どんな課題があるか。利便性とトレードオフする形で、新たな課題も浮かび上がりそうだ。

[松岡功,ITmedia]

鮮明になってきた、企業の「クラウドファースト」化

 まずはSaaSを含めた国内クラウド市場全体の状況について、MM総研が2014年11月4日に発表した調査結果を紹介しておこう。それによると、2013年度の同市場規模は前年度比22.6%増の6257億円で、2018年度まで年平均23.6%の成長率で推移すると予測される。2015年度には1兆円を超え、2018年度には2013年度比で2.9倍の1兆8081億円に達するという。

photo 国内クラウドサービス市場規模の推移(出典:MM総研)

 そのうち、パブリッククラウド(SaaSおよびIaaS/PaaS)市場は2013年度で前年度比34.2%増の1869億円。IaaS/PaaSの急成長を背景に、2018年度まで年平均21.2%の成長率で推移し、2018年度には2013年度比2.6倍の4882億円になると予測している。

 一方、プライベートクラウド(ホステッド、オンプレミスおよびコミュニティ)市場は、2013年度で前年度比18.3%増の4388億円。コミュニティクラウドやホステッド・プライベートクラウドの拡大により、2018年度まで年平均24.6%の成長率で推移し、2018年度には2013年度比で約3倍の1兆3199億円になると予測している。

 さらに、新規システム構築時にクラウドの活用を検討する法人ユーザーが、1年前(2013年)の調査時の69.1%から78.1%へ9ポイント増加した。法人の「クラウドファースト」が浸透してきていることが一段と鮮明になったとしている。なお、この調査は国内企業3099社を対象にWebアンケートを行い、その中から実際にクラウドサービスを導入済み、あるいは検討していると回答した1259社を対象に利用状況を聞いたという。

 IaaS/PaaSにおけるベンダー別サービスの利用状況はどうか。すでにIaaS/PaaSを利用、ないし検討している法人(701社)の中では、Amazon Web Services(AWS)が33.7%と最も多く、おおむね3社に1社の割合だった。ホステッドプライベートクラウド(695社)では、NTTコミュニケーションズのサービスが19.0%と最も多く、両社のサービスともに前年(2013年)調査時の利用、検討率を大きく上回った。また、オンプレミス/プライベートクラウドの構築サービスを利用、検討する法人ユーザー(659社)では、ベンダーとしてIBM(18.7%)が最も多く挙げられた。

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