「Androidのセキュリティは常に向上」――Googleが報告書を公開

「潜在的な有害アプリ」(PHA)がインストールされていたAndroid端末は1%に満たなかったと報告している。

» 2015年04月03日 08時20分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

 米Googleは4月2日、Androidのセキュリティに関する現状報告書を発表した。2014年の1年間を通じて収集したデータを分析し、有害アプリの発見状況などについてまとめている。

 それによると、Google Playでは10億台を超す端末について、1日当たり2億回のセキュリティスキャンを実施した。「潜在的な有害アプリ」(PHA)がインストールされていたAndroid端末は1%に満たず、アプリをGoogle Playからしかインストールしていない端末ではこの割合は0.15%未満だったという。

 PHAのインストール数は、2014年1〜3月期から10〜12月期にかけて世界で50%近く減少した。

「潜在的な有害アプリ」をインストールした端末の割合。上段はroot化端末を除いたもの、下段はroot化端末を含む(Googleより)

 外部から報告されたセキュリティ問題については79件に対応。Google Playで配信されているアプリのうち、Google Playからのセキュリティ通告を受けてアップデートされたアプリは2万5000本以上に上った。

 GoogleはAndroidのセキュリティ対策について、「強力なアプリケーションサンドボックスに根差したアプリケーションフォーカス型のセキュリティモデルを提供するとともに、Google PlayやVerify Appsなどの製品やサービスを組み合わせてほぼリアルタイムでセキュリティを向上させている」と強調する。

 2015年もGoogle Playのポリシー違反を見つけ出す目的でアプリケーションの審査プロセスを強化。Google Play以外でも、特にリスクの高い端末や地域について、対策強化に乗り出したと説明している。

Google Play以外から「潜在的な有害アプリ」がインストールされた四半期ごとの主要地域ごとの推移。日本は平均を下回っていたが、第4四半期は平均を上回った(同)

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