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» 2015年07月31日 07時30分 UPDATE

萩原栄幸の情報セキュリティ相談室:SNSでイタイ思い出を残さないためには――夏休みのセキュリティ(後編) (1/2)

夏休みも本番を迎え、SNSなどに思い出を投稿する機会も増える。安易な利用が招く危険性や注意点を紹介する。

[萩原栄幸,ITmedia]

 これまで夏休みのセキュリティ注意事項としてスマホネット利用などについて解説してきた。今回は夏休み本番を迎えて利用機会の増えるSNSなどの注意点について紹介しよう。

仲間内の画像をアップしない

 今もたくさんの「バカッター」がいる。Twitterなどに問題のある画像をアップした結果、撮影された人や撮影者自身の身元が特定され、警察に逮捕されたり、謝罪をしたり、学校を退学させられたりしてしまう。本人は重大事件にならないと思っていても、実は重大事件になる可能性が高い。想像力があれば絶対にそういうことはしないはずだが……。

 少し前だが、父親の経営するコンビニの店内で息子の店員がアイスクリームの冷凍庫に体を突っ込みに、悪ふざけした様子をSNSに投稿した。その結果、父親のコンビニはフランチャイズ契約が破棄されて、廃店に追い込まれた。その後の損害賠償で親は大変な状況だという。投稿した本人は学校の退学が免れないだろうし、そもそもこの事件で名前も晒された。一生この事件が付いてまわる恐怖を味わうのだろう。

 また、そば屋でアルバイトが製麺機に体を入れたり、お椀をブラジャーの様に扱ったりした画像をSNSにアップし、そば屋が倒産に追い込まれた。業界の倒産情報にも「バイトの不適切行為のため」と記載がある。このそば屋では店主だった旦那さんが自殺し、奥さんが何とか頑張って、やっと単年度黒字にまで復活した。その矢先の出来事だ。現在は裁判で係争中にある。アルバイトの行為は冗談では済まされない。奥さんの子供たちはたぶんこのアルバイト店員を一生許さないだろう。

 最近でもSNSにアップされた画像がいじめの状況画像が証拠になり、大きな社会問題になったばかりだ。

  • 「画びょうで同級生に無理やりピアス穴 愛知県警、少年5人逮捕」――中日新聞7月16日付

 若者は「自慢したい」「こういう事が俺は平気でできる」などという気持ちを抱く。筆者もその気持ちの1%は理解する。だが、SNSにアップした画像がどういうことになるのかを全く考えようとしない若者が多い。ほんのささいなことと思った行為が、自分の一生に汚点を残すことになってしまう、そういう怖さ、被害者の心の叫びを理解し、絶対に面白半分の行動は慎んでほしい

感情的な発言はしないこと

hgy01.jpg 健全なSNSへの投稿を心掛けたい(写真はイメージです)

 仲間うちだけと思っている若者が感情のなすがままにSNSで発言し、その結果大騒ぎになったり、警察に逮捕されたりしている。SNSでの発言とは、デジタルの文字情報をネットに公開するということである。

 Yahoo!のリアルタイム検索をご存じだろうか。例えば、そこでネット用語の「氏ね」を検索すると、世界中のTwitterやFacebookの投稿から「氏ね」発言をリアルタイムに収集してくれる。デフォルトでは5秒に1回更新される。グラフには過去1日の「氏ね」回数が15分単位で示され、その時間帯の部分だけの発言の詳細を見ることもできる。深夜なら15分で数十件以上になり、時には100件を超える場合もある。

 この多くは犯罪性がないだろうし、やり取りを見ると仲間内の愛情表現だったりするが、時には「これからお前を刺すから自宅にいろよ」という極めて危険な表現もある。こういう危険な発言や画像を収集し、警察に通報する専門サイトもある。だが、人間は感情が高ぶると全く「アウトオブ眼中」となってしまう。自分をそんなに前科者にしたいのだろうか。

 また、友人たちに受け狙いで「○○中学に爆弾を仕掛けた」と発言し、警察に逮捕された若者もいた。「冗談です」といくら言い訳しても通じない。そうなる前に、この様な行為は絶対にしてはいけない。

 本連載で何度もお伝えしているが、SNSの発言が“その場限り”ということはあり得ない。全てデジタル情報として1年後も残る。その行為は「天に唾する」のと同じだ。どうしても言いたいなら、友人宅でわいわいがやがやと、顔を見ながら冗談として言い合えばいいのが、リアルで顔を見ると大人しくなる若者が多いという。だからといって、SNSで発言することは厳に慎んでほしい。

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