3月3日に開催された情シスのためのリアル交流イベント、「俺たちの情シス」は1周年を記念したスペシャル版。サイボウズのオフィスでぶっちゃけられた「グループウェアあるある」とは?
3月3日、エンタープライズ編集部主催、“情シスによる情シスのための”イベント「俺たちの情シス 出張版スペシャル」が、サイボウズのセミナールームで開催されました。第1回の開催から1年、初の社外での開催です。
今回のテーマは「なぜ、うちの会社はグループウェアを使いこなせないのか」。せっかく導入したのに使ってくれない、今使っているグループウェアが使いづらくて困っている――などなど、さまざまな悩みとそれを打開するアイデアが飛び交いました。
イベント開始前には、サイボウズの情シス、青木さんと鈴木さんのガイドによる、オフィス見学ツアーも実施されました。2015年7月に移転したばかりとあって、とてもおしゃれで働きやすそうなオフィスです。受付や会議室などがあるフロアは、Google ストリートビューで見ることができるので、ぜひのぞいてみてください。
オフィスの移転にあたっては、国内外にある拠点間のスムーズなやりとりを可能にするUC(ユニファイドコミュニケーション)基盤の構築、オフィスのどこにいても快適に仕事ができるネットワークの整備など、働きやすさをITの面から支えるために情シスが大きな役割を担ったそう。ライトニングトークでは「オフィス移転よもやま話」と題し、青木さんからリアルな苦労話が語られました。短期間で海外も含む複数拠点の移転に対応し、「困難はあったが、楽しんでやった」と言う青木さん。充実感あふれる表情が印象的でした。
グループウェアに関するライトニングトークで、最初に登場したのはエンターテインメント企業のITグループに所属するIさんです。10年以上Lotus Notesを使い続けていた同社が、グループウェアの入れ替えを検討したときに起きたことを発表しました。
Notesはグループウェアの草分けのような存在ですが、他のグループウェアに慣れていた中途入社者や若い人には、使いづらいと不評だったそう。一方、社歴の長い人は他のグループウェアを知らないので、彼らの不満がいまいち理解できなかったようです。
しかし、新しいグループウェアを選定するために、社歴の長い人も短い人も一緒にディスカッションを重ね、他の製品のデモを見たりするうちに、Notesしか知らなかった人も現状の不便さに気付き、移行に積極的になったといいます。移り変わりの早いIT系ツールの世界、現場での不満がなかったとしても、よりよいソリューションの存在を確認しておくことが必要だと気付かされるエピソードです。
なお、新しいグループウェアへの乗り換えにあたっては、当初はNotesの中身を移行するつもりでしたが、検討を進めるうちに「移行しなくてもいいのでは」という結論にいたったとIさん。その結果、グループウェアの選択肢が大きく広がったそうです。
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