マイクロソフトの新OS「Windows 10」。もう使ったという人も、まだ試していないという人もいると思うが、あらためてそのポイントを“マイクロソフトの人”に解説してもらおう。今回はWindows 10のサポート期間の話。ユーザーの要望を受ける形で、リリース当初から期間が変わっているのだという。
こんにちは。日本マイクロソフトでWindows 10の技術営業を担当している山本築です。Windows 10も8月2日にAnniversary Updateを公開し、リリースから1年を迎えました。Anniversary Updateを反映したカタログも完成しましたので、導入を考えている方は、ぜひご覧いただければと思います(参照リンク)。
この1年間で多くの法人のお客さまからのフィードバックもいただき、Windows as a Serviceをより良いものにするために、尽力しているところです。
Windows 10のサービシングモデル「WaaS(Windows as a Service)」もリリースから1年がたち、さまざまなフィードバックを反映してサポート期間を一部変更することになりました。今回はその変更点も含むWaaSの最新情報についてお伝えします。
従来のサービシングモデルでは、CBB(Current Branch for Business:企業向けモデル)は約8カ月でサポートを終了するとアナウンスしていました。これは、約4カ月ごとにWindows 10の新バージョンがリリースされるという前提で、CBBのサポートポリシーが「世の中に出ている、2世代分にパッチを適応する」というものであるためでした。
しかし、お客さまからフィードバックをいただいたこともあり、今後は年に2回のペースでWindowsのメジャーアップグレードをリリースしていく方針となりました。「世の中に出ている、2世代分にパッチを適応する」という、CBBのサポートポリシーはこれまでと変わりません。現在のところ、次期バージョンの具体的なリリース時期は分からないため、サポート期間が何カ月と断定できませんが、下記の図のようなイメージとなります。
もし仮に、2017年の春に次期OSがリリースするとすれば、その約4カ月後にCBBがリリースされるので、その際に1511(November Update)のCBBにおけるサポートが終わります。つまり、クオリティアップデートと呼ばれるセキュリティ更新プログラムを含むサポートは提供されなくなります。
ですが、お客さまとお話しする中で、最新のCBBがリリースされても60日間はサポートを続ける――いわゆる「移行猶予期間」を設けることになったのです。
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