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» 2017年03月24日 09時00分 UPDATE

DMP成功まで、あと1センチ(11):金になる“重要なデータ”って、どこにあるんですか? (1/3)

「データは現代の石油」なんて言葉があるように、データにはビジネスを変える大きな価値があるわけですが、そのデータには3種類あることを把握していますか? 目的によって集めるデータを変えていかないと、集めただけで意味がなかった、なんてことも……。

[松本健太郎,ITmedia]

 「データは資産」「データは石油」といわれるようになって久しいですが、果たしてそれは本当でしょうか。確かに、データは今も昔も変わらず重要ですし、そのためにDMPがあるといえます。しかし、データとはそもそも何を指すのか、人によって考え方は違うようです。あなたは次のような話をどのように捉えますか?

 DMPの運用を始めてから「Data is New Oil」の合言葉を掲げてデータを集めてきました。とにかく量を集めよう!と決まったので、収集しやすく量も多い3rdデータを集めることになりました。

 ですが、データは集まったものの「それで顧客の何が分かるの?」というツッコミをもらう日々。「店舗で行っている紙ベースのアンケート、なぜデジタル化しないの?」と聞かれても、まさか「量が少ないから」とはいえず……。データって、ただ集めればいいわけじゃないんですね。

一様に「データ」と表現しますが……

 前回の記事では、インサイトを発見するためには仮説が重要で、その仮説を立証するための手段として「データ」があるにすぎないこと。そしてデータ“のみ”を集めれば何かが浮かび上がるわけではない、という話をしました。

 データの運用、活用という観点では、これに加えて、DMPに収集するデータには「3種類」あるということを把握しておく必要があります。それぞれに長所と短所があるので合わせてご紹介します。

 まず1つ目は「1stPartyデータ」と呼ばれるものです。これは、顧客から許諾を得て自社で収集したデータを指します。先ほど挙げた例で出てきた、店舗で行っている紙ベースのアンケートなどがその例で、自社でしか集められないデータという意味です。

 2つ目は「2ndPartyデータ」です。他社が顧客から許諾を得て、他社が収集したデータを指します。これは他社にしか集められないデータなので、何らかの取り決めに基づいて、連携することで手に入れられるわけです。

 3つ目は先の例にも出てきた「3rdPartyデータ」。これはデータ収集を専門とするベンダーから購入可能なデータを指します。広義の意味では、政府統計(気象情報や国勢調査など)もこの分類に含まれます。自社でもパートナーでもない、誰かが集めたデータを意味しています。

photo データのタイプごとの違い

 データが重要、とひと言で言っても、実はデータはこの3つに分類でき、それぞれ希少性、取得の難易度、ボリューム(量)が異なります。特に1stPartyデータは自社でしか得られないデータであるため、希少性が高いといえます。

 果たして、この3種類のデータを同列に扱ってよいのでしょうか。今回は、どのようなデータを貴重な“oil”と見るべきなのかについて考えたいと思います。

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