あなたの会社のデータ統合が進まない「4つの理由」【新連載】今こそ見直す「データガバナンス」(3/3 ページ)

» 2017年06月02日 08時00分 公開
[堀雄介ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

 私は取引先マスターの構築に苦心する企業の方から、その理由を聞いていますが、必ずと言っていいほど同じような話が出てきます。グローバル企業であってもそうでなくても、そして大企業であっても、中小企業であっても、以下の4つのうち、少なくとも1つ、多い場合は全ての項目が当てはまります。

  1. 取引先マスターの入力定義が人や部門、地域によって異なる
  2. 取引先マスター管理についての標準ルールが定まっていない
  3. 複数のシステム(あるいはExcelなどのスプレッドシート)と業務フローを持っている
  4. 異なるデータの流入経路(ソース)がある

 ここまで取引先マスターの現状と課題を見てきましたが、皆さんの会社ではいかがでしょうか。次回からは、この問題に立ち向かいながら、サプライヤー管理やコンプライアンス、与信管理の分野で一定の成果を得ている事例を紹介していきます。

著者プロフィール:堀雄介

東京商工リサーチ ソリューション開発部 コンサルタント。企業情報データベースや関連アプリケーションを専門としたプリセールス活動に従事。グローバルレベルの与信管理やサプライヤー管理をテーマとした講演も行う。企業情報を構築する調査現場での経験を経て、2012年より現職。

趣味は山登り(奥多摩、丹沢の低山を中心に)、サイクリング(ロードバイク初心者)、スノーボードなど。運動不足解消のためでもあるが、運動後の1杯もまたやめられない。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ