日本HP、実質10万円を切るLTE内蔵PCからセラミックカラーのプレミアムノートPCまで一斉投入(2/2 ページ)

» 2017年11月18日 08時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]
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瀬戸物のようなセラミックホワイトカラーを採用

 個人向けモデルでは、タッチ機能付きクラムシェル型のノートPCで世界最薄(10.4〜12.5mm)という「HP Spectre 13」に注目だ。CNC削り出しアルミニウムとカーボンファイバーの採用で堅ろう性とスリムボディーを両立するだけでなく、ゴールドをアクセントにつや消しセラミックホワイトの塗装で高級感と指紋などの汚れ防止を実現する。

 第8世代のCoreプロセッサ(Core i5-8250UまたはCore i7-8550U)と13.3型液晶ディスプレイ(1920×1080ピクセル表示)を搭載し、重量は約1.11kg、バッテリー駆動時間は約11時間15分となっている。

photo セラミックホワイトのボディーカラーが目を引く「HP Spectre 13」

 コンバーチブル型の「HP Spectre x360」は、CPUが第8世代Core(Core i5-8250UまたはCore i7-8550U)となり、ボディーカラーも従来の2色(アッシュブラックとナチュラルシルバー)に加え、新たにローズゴールドカラーの「HP Spectre x360 Special Edition」も用意された。Special Editionは他のカラーより1万円高く、限定1000台の提供となっている。

 新モデルではカスタマイズメニューが強化され、法人向けPCのプライバシー機能「HP Sure View」(アッシュブラックのみ選択可)や、OSに64ビット版Windows 10 Proを選べるようになった。

photo コンバーチブル型の「HP Spectre x360」では、ローズゴールドカラーの「HP Spectre x360 Special Edition」が追加された

世界各国のデザイナーでチームを構成

 同日行われた発表会では、日本HP 代表取締役 社長執行役員 岡隆史氏が「2017年11月1日で分社化してから丸2年にたった。HP自体は2017年で78年目になる会社だが、将来を見据えながら少し先を行く製品を常に出し続けてきた。スローガンとして掲げている“革新的なテクノロジーで人々の生活をより豊かに”を社内でも常に言っており、その結果としてユーザーがワクワクする製品やテクノロジーを世に出していきたい」と語った。

photo 日本HP 代表取締役 社長執行役員 岡隆史氏

 テクノロジー企業のHPが、どのようにデザインを捉えているだろうか。コンパックコンピュータ時代からデザイン部門を担当し、日本の発表会でほぼ10年ぶりに登壇したHP Inc. パーソナルシステムズ インダストリアルデザイン担当 バイスプレジデント ステイシー・ウルフ氏は、「現在、HPのデザインスタジオは11カ国(アジアでは日本や韓国、ベトナムなど)の人々でチームが構成されている。文化的な多様性だけでなく、さまざまな企業での実績という過去を持った人々がチームに合流することで、革新的なデザインを生み出す母体になっている」と説明。

photo 台北、パロアルト、ヒューストンにデザインスタジオを設置

 「今から4年前に、HPのデザインを変えろというミッションが経営陣から与えられ、プログレッシブ(革新的)、ハーモニアス(調和)、アイコニック(象徴的)という3つのキーワードを目標に掲げ、尽力してきた。その結果、多くのデザインに関する賞を受賞でき、売上もアップしたがここで終わりではない。最終ソリューションはHPの製品を欲しがるお客さまだ」と決意を述べた。

photo 「最もワクワクするプラットフォーム」と言う「HP Spectre 13」を手にするステイシー・ウルフ(Stacy Wolff)氏
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