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» 2018年01月29日 11時00分 公開

Weekly Memo:オラクルはクラウドの新規顧客をどうやって増やすのか (1/2)

クラウド事業に注力している日本オラクルは、新たな顧客をどうやって増やそうとしているのか。「競合クラウドサービスとの価格競争力に自信あり」と話す、同社のキーパーソンに聞いてみた。

[松岡功,ITmedia]

オラクルが説く6つのクラウド導入アプローチ

 「これまでオラクルの製品は高価で使いにくいというイメージがあったが、クラウドサービスによって、価格を抑えて使いやすいものを提供できるようになった。クラウドを活用したいとお考えの企業はぜひご相談をいただきたい」――。こう語るのは、日本オラクルでクラウドソリューション営業を統括する執行役員の竹爪慎治氏だ。

 このメッセージは、「オラクルはクラウドサービスの新しい顧客をどうやって増やしていくのか」をテーマに同社へ取材を申し入れていた筆者に、日本オラクルが1月26日に大阪で開催したプライベートイベント「Oracle CloudWorld Osaka」の基調講演後、同社のクラウド事業のキーパーソンの1人である竹爪氏が応じたものである。

 ちなみに、筆者が「新しい顧客」の動向に注目したのは、オラクルが強みとするデータベースやビジネスアプリケーションにおけるオンプレミスの既存顧客が同社のクラウドへ移行するケースは多いだろうが、果たしてクラウドサービスとして新規顧客をどうやって増やしていくのか、想像しづらかったからだ。

 そこで竹爪氏に取材の時間をもらったわけだが、その前提となる2つの話を同イベントの基調講演で聞くことができたので、まずは紹介しておこう。

Photo 日本オラクルの石積尚幸 執行役副社長クラウドプラットフォームソリューション統括

 まず1つは、同社クラウドプラットフォームソリューション統括の石積尚幸 執行役副社長が語った今後の事業展開における注力ポイントだ。そのキーワードとして挙げたのは、「データドリブン(データ主導型)」と「イノベーション」。データドリブンは社内外のデータを有効活用して新たなビジネスを創出していくこと。イノベーションはオラクルの技術で顧客のそのチャレンジをサポートしていくという意味である。この2つの取り組みは、新規顧客に向けたメッセージでもある。(図1参照)

Photo 図1 Oracle Cloudの概要

 もう1つは、石積氏の後に登壇した竹爪氏が説明したクラウドの導入アプローチ「Oracle Journeys to Cloud」である。図2のように6つのアプローチがあり、1と2は段階的なパブリッククラウドへの移行、3と4はアプリケーションの状況に応じてPaaSとIaaSを活用したプラットフォームの移行、5はSaaSによる移行、6は新しいアプリケーションをクラウドネイティブの基盤で構築するものといった内容だ。竹爪氏によると、4から6が新規顧客へのアプローチを指すという。

Photo 図2 クラウドの導入アプローチ「Oracle Journeys to Cloud」
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