サティア・ナデラCEOの下、クラウドシフトへ舵をとったMicrosoft。その航海は順風満帆で、米Microsoftが発表した2018年度第4四半期決算によると、クラウド事業の成長率はAWSの2倍近いことが明らかになった。
米Microsoftが発表した2018年度の通年決算(2017年7月〜2018年6月)によると、売上高は前年比14%増の1104億ドル(約12兆4000億円)となった。同社としては、初めて年間1000億ドル(約11兆2300億円)を突破。
中でもコマーシャルクラウド事業の売上高は前年比56%増の230億ドル(約2兆5800億円)と、今後の成長が期待されるクラウドビジネスが、同社の売り上げの柱として高い成長を続けていることが示された。
日本マイクロソフト社長の平野拓也氏は、「AWS(Amazon Web Services)やSalesforce.comといったクラウドネイティブ企業より、Microsoftのクラウドビジネスの成長率が高い」と、この業績を自己評価してみせる。
さらに、クラウドの内訳を見ると、2018年度第4四半期(2018年4月〜6月)の決算報告では、「Microsoft Azure」が前年比89%増、「Microsoft Office 365」が前年比38%増、「Microsoft Dynamics 365」が前年比61%増となり、AWSの2倍近い成長率であることが示された。
米Microsoft ワールドワイドコマーシャルビジネス担当のジャドソン・アルソフ エグゼクティブバイスプレジデント(EVP)は、「第4四半期の決算では、企業向けクラウドテクノロジーが顧客のイノベーションを推進し、全てのセグメントで2桁の収益の成長を達成できた」と総括。
米Microsoftのサティア・ナデラCEOも、「インテリジェントクラウドとインテリジェントエッジに対する初期投資は大きな成果を上げている。差別化されたイノベーションを提供し続けることで、拡大し、続ける成長市場に取り組む」と語っている。
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