Lotusphere 2002 Orlandoレポート

端末に依存しないアプリケーション開発が可能な「Domino Designer 6」

「Lotusphere 2002」で発表された「Domino Designer 6」は,端末に依存しないアプリケーションを作成可能なツールとして大きな進化を遂げている。関係者によれば,「人と仕事のプロセス,そして情報を統合するコラボレーティブアプリケーションを作成する最良のRADDツールであり,改良ではなく進化と言うにふさわしい進歩を遂げた」と言う。


大幅なTCO削減で既存導入サイトの置き換えを狙うロータス

グループウェアのナンバーワンブランドとしての「Notes/Domino」という下りを何度原稿の中で書いてきただろうか。大企業への需要が一巡したことや景気後退の波に逆らえず,一時ほどの急激な導入サイトの延びはないものの,Notes/Dominoのビジネスは相変わらず堅調なようだ。


DominoのJ2EEサポートにデベロッパーが猛反発

IBMのロータスソフトウェア部門は,フロリダ州オーランドで開催された「Lotusphere 2002」で,グループウェア「Notes/Domino」の将来のバージョンで,J2EE 1.3をサポートすと発表した。しかしこの計画に,デベロッパーが猛反発している。


パフォーマンスアップと管理コスト削減を実現したDomino 6

Lotusphere 2002」お披露目されたNotes 6は,ユーザーならば誰もが「体感できる」差を感じることができる。これに対して,Domino 6のアップデートは非常に地道なものだが,より優れたサーバソフトとなるための重要な機能がその中には詰まっている。


モジュラー化されアプリに組み込まれていくLotus Discovery Server

ナレッジマネジメント(KM)が,今年は脇役に回ったようだ。しかし,IBM/ロータスにおけるKM戦略の重要性はむしろ高まっている。ロータスでは,汎用性の高いNotesとは違い,付加価値の高いソリューションの一部として提供されるようになるだろうとする。


世界のIBMパートナーから350のノミネート,Lotus Beacon Awards発表

Lotusphereでは毎年,ロータス製品をベースに開発された優れた製品やソリューションを対象にした「Beacon Awards」が発表されてきた。ノミネートの数は12のカテゴリーで27カ国から346に上った。


久々登場のジスマン氏,IBMに俊敏さを吹き込むロータス技術を紹介

ジム・マンジの後継としてかつてロータスの会長兼CEOを務めていたジスマン氏が,再びLotusphereのキーノートに戻ってきた。現在,IBMで副社長を務める彼は,IBMという巨大な企業でも小さな会社のような活力を失わないため,さまざまなロータス製品が導入されているのを紹介した。


ロータスがIBMの技術で目指す新しいメッセージング技術

米オーランドで開催中の「Lotusphere 2002」初日の基調講演でロータスのアル・ゾラー氏は,IBM技術のロータス製品への取り込みについて明らかにし,ケンブリッジにあるIBMワトソン研究所が開発中の新しいメッセージングクライアント技術を紹介した。


IBMがユニファイドメッセージングで提携強化を加速,Lotusphereではシスコらと

IBMがユニファイドメッセージング分野で相次いで提携関係を強化している。オーランドのLotusphereでは,シスコやキャプタリスの製品に対応したNotes/Dominoを開発し,大企業や中堅企業をターゲットに販売していくことを明らかにした。先ごろ,アバイアと同様の提携を発表したばかりだ。


基調講演:

IBMとの統合をテコにさらに前進を約束するロータス

IBMのソフトウェアグループに統合されてから初めてのLotusphereが開幕した。アル・ゾラー氏のタイトルも,ロータスソフトウェア部門のゼネラルマネジャーに変わったが,「Notes/Domino 6」プレリリース版の出荷をはじめとする多くの重要な発表を行い,同社が引き続きコラボレーションのリーダーとして,TCO削減や「e-ワークプレイス」技術の提供に力を注いでいくことを約束した。


Notesらしさを残し,Notesくささを排除した「Notes 6」

米IBMのロータスソフトウェアが開催中の「Lotusphere 2002」で,Lotus Notesの次期バージョン「Lotus Notes 6」がお披露目された。Notes 6は,DominoやDesignerとともに,30日以内にプレリリース版が出荷され,第3四半期には正式リリースされる予定だ。


ロータス,将来のプラットフォームとしてJ2EEをサポートへ

ロータスはLotusphere 2002で,J2EE 1.3プラットフォームを,自社の次世代プラットフォームに採用することを明らかにした。J2EEのサポートによってロータスは「次のレベルのコラボレーション」に発展するだろうとしている。


ロータス,Sametimeの新ライセンス方式やホスティングサービスを発表

IBMは,フロリダ州オーランドで開催中のLotusphere 2002 Orlandoカンファレンスで,Sametimeに関する新しいライセンシングやホスティングサービスを発表した。これまでユーザーごとのライセンス形態しか用意されていなかったが,今後はサーバ単位で売り切ったり,IBMグローバルサービセズからホスティングサービスが提供される。


Lotusphereで次期Notes/Dominoベータ版とSametimeのホスティング版をリリースへ

IBMのロータスソフトウェア部門は,インスタントメッセージングサービス「Sametime」のホスティング版と,次期「Notes/Domino」のベータ版を来週開催されるユーザーカンファレンス,Lotusphre 2002でリリースする。ロータスでは,これらの新しい製品が顧客のコスト削減に貢献できるとしている。