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» 2000年12月06日 00時00分 UPDATE

ファイル名がうろ覚えでもlsコマンドで確認する必要はない

[木田佳克,ITmedia]

 ファイル名がうろ覚えの設定ファイルをviで編集したいと思う場合,あなたはどのようにファイルを見つけ,編集作業に移るだろうか。

 次のように2つの手順で行っている人は,後述する「Tab」キーによる補完機能を使う習慣を身につけよう。

1. lsコマンドでファイルの確認
# ls /etc/cron.daily/ ←ファイルの保存場所を確認する
inn-cron-expire logrotate postfix tmpwatch
inn-cron-rnews makewhatis.cron slocate.cron

# locate cron.daily ←あるいはlocateコマンドでの検索など

2. 目的のslocate.cronファイルが見つかったらviでファイルを指定する
# vi /etc/cron.daily/slocate.cron ←lsで見つけたディレクトリ先とファイル名をviで指定する

※この手順では,まず最初にファイルを確認してからviでファイル指定をしていることに注目してほしい。

 上記の手順に比べ,次のように「Tab」キーを使うと指定作業が一段階で済む。

1. viのコマンド指定で同時にディレクトリを補完していく
# vi /etc/cron  ←「Tab」を押す
cron.d    cron.hourly  cron.weekly
cron.daily  cron.monthly  crontab
# vi /etc/cron.daily/ ←「Tab」を2回押すと補完されてディレクトリ内も確認できる
inn-cron-expire logrotate postfix tmpwatch
inn-cron-rnews makewhatis.cron slocate.cron
# vi /etc/cron.daily/slocate.cron ←「s」だけ入力して「Tab」キーで補完すればよい

※ファイル名が分からなくても,要所要所で「Tab」キーを押すとディレクトリやファイル名を補完してくれる。いちいちlsコマンドでファイルの場所を確認する必要がないのだ。

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