ファイル名がうろ覚えの設定ファイルをviで編集したいと思う場合,あなたはどのようにファイルを見つけ,編集作業に移るだろうか。
次のように2つの手順で行っている人は,後述する「Tab」キーによる補完機能を使う習慣を身につけよう。
1. lsコマンドでファイルの確認
# ls /etc/cron.daily/ ←ファイルの保存場所を確認する inn-cron-expire logrotate postfix tmpwatch inn-cron-rnews makewhatis.cron slocate.cron # locate cron.daily ←あるいはlocateコマンドでの検索など |
# vi /etc/cron.daily/slocate.cron ←lsで見つけたディレクトリ先とファイル名をviで指定する |
※この手順では,まず最初にファイルを確認してからviでファイル指定をしていることに注目してほしい。
上記の手順に比べ,次のように「Tab」キーを使うと指定作業が一段階で済む。
1. viのコマンド指定で同時にディレクトリを補完していく
# vi /etc/cron ←「Tab」を押す cron.d cron.hourly cron.weekly cron.daily cron.monthly crontab # vi /etc/cron.daily/ ←「Tab」を2回押すと補完されてディレクトリ内も確認できる inn-cron-expire logrotate postfix tmpwatch inn-cron-rnews makewhatis.cron slocate.cron # vi /etc/cron.daily/slocate.cron ←「s」だけ入力して「Tab」キーで補完すればよい |
※ファイル名が分からなくても,要所要所で「Tab」キーを押すとディレクトリやファイル名を補完してくれる。いちいちlsコマンドでファイルの場所を確認する必要がないのだ。
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