シェルのヒストリー機能を利用すれば「↑」,「↓」キーそれぞれを押すことで,直近に入力した前後のコマンドを呼び出すことが可能だ。しかし,ディレクトリの移動をするために「cd /usr/...」などと入力した後,再び元のディレクトリに戻る作業はめんどうなものの1つのはずだ。こんな時に便利なのは,次に紹介するテクニックである。
「pushd」,「popd」は,それぞれディレクトリの位置を記録して移動,記録した位置に戻るという機能を持ったコマンドである。
1. 現在のカレントディレクトリを記録して,任意のディレクトリに移動するには次のように入力する。
xxxxx(xxxx:~)$ pushd /var/log /var/log ~ xxxxx(xxxx:/var/log)$ |
pushdに続いて指定するパラメータは,移動先のディレクトリである。
2. 移動先のディレクトリにて作業を終えたならば,上記(pushd)で記録したディレクトリに移動(戻る)には次のように入力すればよい。
xxxxx(xxxx:/var/log)$ popd ~ xxxxx(xxxx:~)$ |
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